2001年9月分


2001.9.27

熱しやすく冷め難い性格である。

そのため、ある事柄に引っかかると他のことが結構犠牲になることが多い。現在の私の状況を見てみると、サーフィンに夢中になることによって自転車やキックが犠牲となっている。特に自転車は現在完全にインテリアの一部となっており、さすがに可哀想だという気持ちが強い。中でもBMXはMTBが充実したことによって、完全に忘れ去られることとなっている。

熱しやすくても冷めやすければ、再び戻ることができるのだが、一度熱中するとなかなか元に戻らない「凝り性」的なところが他の事柄を疎かにする原因だろう。熱中が落ち着けば、等分のスタンスで接することができるのだが、落ち着くまでの時間が他の人と比べれば遥かに長いのが私の場合である。

キックが約5年、自転車が約3年、落ち着くまでに掛かった時間だ。選手生命が短いキックはともかくとして、自転車やサーフィンは「爺」になってもできるスポーツだ。身体が動くうちにある程度の技術や方法論を身に付けておかないと、歳を取ってから怪我の危険性がある。そのためにある時期集中して練習? の時間を取っておこうというのが、私が物事に熱中するこじ付け的な理由だ。

キックはそろそろ引退の潮時かな? という気持ちが今年の初めぐらいからあった。仕事も忙しくなり、他にやりたいスポーツが増えてしまった。したがってキックについては諦めがつく。その分、普段の生活の中で十分に身体を動かし、鍛える時間を作ればよいのだ。普段からのトレーニングがフェヴァリット・スポーツのために絶対的に必要な下準備である。つまらない怪我で中断することは、馬鹿馬鹿しい。

というわけで、突然ではあるがここでキックの引退宣言を一応しておこうと思う。長く携わったスポーツだし、目一杯身体をいじめるには最適のスポーツだし、私の闘争本能を変な方向に発散させないための歯止めでもあるから、愛着が深いことは確かなのだが。年齢的にプロの試合に出られなくなる時期にきたこともあり、丁度良いタイミングだろう。

いささか寂しい話になってしまったが、今日は決然と宣言して終わる。


2001.9.26

日曜日に海に入った。

もちろんサーフィンだ。ここ数日非常に冷え込みがキツかったため、土曜日に急遽ウエットスーツを買いに出かけた。ウエットスーツは、基本的には「オーダー」で作るものらしい。男性の場合は、体型がある程度平均化できるので、規制のサイズで対応できるものらしい。したがって、XS、S、M、ML、L、XLとヴァリエーションも豊富だ。しかし、サーフィンをする人の平均サイズ(身長160〜175cm、体重60〜70kg)でいくと、私の場合はかなり大きい部類になる。

私の場合は、当然XLがターゲットとなるのだが、これがなかなかサイズが無いのだ。男性の平均サイズがMとMLなのだ。したがって色やメイカーを選んでいる余裕は無いのだ。いくつかの店を巡回し、一つだけあったXL(しかもフル・スーツだ!)を買った。しかし、これだと腕の長さが若干長すぎる。しかし、オーダーとなると2〜3週間は待たねばならない。「明日、海に入りたいのだ!」という私にとっては選択の余地は無い。

これが女性の場合となると、更に選択の余地は狭まる。というのも、体型の平均化が難しいらしいのだ。店の話を総合すると、女性用のスーツは既製品で対応できる確率が非常に低く、ほとんどがオーダーで対応するしかないのだそうだ。特に奥さんのようにチビのくせに筋肉質で、肩幅や腕、脚の太さがある人間の場合、レディースで対応することは不可能だ。メンズのXSやSで対応すると、腕や脚が余ってしまうという事態となる。泣く泣く彼女がオーダーをかけたことは言うまでも無い。

日曜日は、晴れたが北東の風が冷たかった。しかし、海水の温度はかなり高く、風さえなければノースーツでいけるのでは? と思わせるほどだ。更には遥か沖合いを進む台風のおかげで、波の状態はかなり良い。しかし、強風による風波と台風からのうねりが複雑に絡み合い、波をキャッチするのが難しい状態だった。

それでも、平均して腰〜胸、時々頭という波のサイズは、楽しく波乗りをするには抜群だ。特に満潮の午前9時半前後は、まだ人も少なく殆ど貸切状態で楽しめた。しかし、サーフィンに限っての話で、周囲は釣り人の嵐だ。サーフィンのためのポイントは非常に狭い。しかも、最も良い形で崩れる波のところには、釣りの仕掛けが沈んでいる。10時を回って釣り人が撤収し始めると、それを待っていたかのようにサーファーが大挙して海に入ってきた。

以前にも大洗海岸のところで書いたが、日本のサーファーはマナーが悪い。基本的には1ウェイヴ1マン(一つの波に一人のサーファー)が基本だ。しかし、そういったルールに関係なくガンガン乗ってきてしまう。こうなってくるとトラブルになる可能性もある。早々に上がってしまったことは言うまでも無い。

問題はその後である。

翌日から喉が痛く、咳が出るようになってしまった。その夜から熱が出て、くしゃみの連発&咳&鼻水という典型的な風邪の症状が出てきてしまった。一晩寝れば大丈夫だろう、などと高を括っていたのだが、昨日になっても熱は下がらず、とうとう会社を休む羽目になってしまった。今日はなんとか回復したのだが、まだ頭の重さは取れていない。

今週末の肉体労働付短期出張及び海、お墓参りのために体力の温存に努めなければならないだろう。

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サーフボードがきません。その後。

とうとう、運送会社へ直接問い合わせの電話を入れてみた。そこにはショッキングな情報が待っていた。何と、私のボードはまだハワイにあったのだ! 「出発した」というのは、運送会社を出発したのであって、ホノルル空港を出発したのではないのだ。空港で乗せられる飛行機を待っている間にテロ事件が発生、空港に留め置き状態になってしまっているらしい。

今回の荷物は「別送品」という方法で送っている。現時の状況は、各空港で荷物の発着は始まっているのだが、規制が解けたのは企業間、企業から個人という荷物で、個人から個人という荷物はまだ規制が解けていない状態らしいのだ。したがって、個人分の荷物の発送が始まる見通しはまだ見えない状態らしい。

こんなショッキングな情報を突きつけられ、精神的ダメージが加わったことも風邪を引いた一因かもしれない。

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七輪を買った。

いわゆる「炭火焼」を様々な食材で楽しみたかったからだ。特に、今旬の「秋刀魚」は、その煙のすごさから一般家庭で焼くのが憚られるところがある。しかし、ベランダでしかも七輪で焼けば、少なくとも家の中に魚くさい煙がこもることは無い。また、いわゆる「遠赤外線」効果は、肉や魚、野菜の旨味を引き出す。オーヴンや直火で焼くよりも美味いことは言うまでも無い。

今回は、旬のもの「秋刀魚」と「松茸」を焼いた。

秋刀魚は、やはりその煙のすごさは尋常ではない。脂や体液が熾った炭火に落ちるたびに、真っ白な煙が大量に上がる。そのうち落ちる量が増えてくると、ボッと炎が上がるようになる。焚き火好きにはたまらない一瞬だ。松茸は、肉厚だから火がとおるまでに結構時間がかかる。中から水分が出てきて、全体が柔らかくなるまでには、30分近く掛かるだろうか? ハッキリ言って飽きてしまう。

今後は、やはり肉を焼かねばならないだろう。スペアリブや羊などは、是非とも焼きたい食材だ。脂の多い肉は、やはりこの方法で焼くほうがサッパリとした仕上がりになる。余計な脂が落ちるからだ。鉄板の上(フライパンにしろオーヴンにしろ同じことだ)で焼く場合は、脂の逃げ道が無いから、どうしてもしつこい仕上がりになってしまう。

最後に炭の話。「備長炭」という非常に固く火持ちの良い炭があるが、これは燃え尽きるまでには想像を絶する時間がかかる。火力も強いから使いたいところだが、火をつけるのも大変だし、炭火焼パーティでもやるのでなければ、普通のバーベキュー用の炭が良いだろう。


2001.9.21

北海道は、既に晩秋の気配であった。

などと書き出してみたが、今朝のニュースでは山間部は雪、内陸部は霜という予報を伝えていた。もう、冬である。寒さに弱い私としては、今年はもう北海道を訪れることは無いだろう。

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サーフボードがきません。

このセリフが最近の流行だ。もちろん、私の中だけの話なのだが。運送会社から、1週間ほど遅れるという知らせが入ってから、既に1週間が経過した。やっとの思いで探し出した送り状の控えからボードが現在どこにあるかをインターネットで追いかけてみた。「輸送中」という素っ気無い回答が出てきた。更に詳しく見ていくと、どうやら9月10日にはハワイを出発しているらしい。

その後、どこで止まっているかが分からないのだ。これ以上の情報は、直接運送会社に電話などで問い合わせるしかないのだろう。本来なら、ニュー・ボードで日本の波に乗っていてもいいのだが、ニュー・ボードのデヴューはまだ先になりそうだ。

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ハワイから今回買ってきた物。

割と知られていないのではないか? と思っているものに「シーズニング・ソルト」がある。ハワイ産の岩塩にチリや各種ハーブなどを混ぜ合わせた調味料だ。これがなかなか美味い。中に入っている物によって様々な風味を出すことができるのだ。数種類のシーズニングがあるから、各種取り揃えておいて隠し味的に使うことができる。私の得意技の一つ「チリ・ビーンズ」には、この中から「Hot」を使っている。

しかし、デメリットもある。岩塩ということは、炒め物などにはあまり向かないということだ。野菜炒めのように、ある程度水分が出るものに関してはそれほど問題はないが、ソースを使わずにパスタを炒めるときなどは、塩が全く溶けないのだ。いわゆる「汁物」には抜群の効果を発揮するから、こちら方面に使いたい。

「パンケーキの素」もかなりイケる。ボトル状の容器に粉が入っていて、そこに水や牛乳を注いでシェイクする、などという非常に簡単に、手を汚さずにできるタイプのものがある。アメリカの場合、殆どのパンケーキの素がただ水を入れてかき混ぜれば出来るというものばかりだ。日本の製品だと牛乳や卵を加えなければならないものが多い。加えなくても良い物は、大抵不味いと決まっている。

しかし、アメリカの物は粉の中に様々な物が入っているらしく、水を加えるだけで非常に美味いパンケーキができるのだ。

このパンケーキにかけるのが「ココナッツ・シロップ」だ。ココナッツ好きにはたまらないだろう。ココナッツ・シロップをベースにパイナップルをミックスしたものやグアヴァのシロップなど、ヴァリエーションは非常に豊かだ。蜂蜜よりははるかに美味いと思うのだが、それは私の偏見だろうか?


2001.9.14

ブッシュ政権は、今回のテロ行為に対する報復を準備し始めている。

「テロを超えた戦争行為だ」というアメリカ政府のコメントがある通り、テロ行為は、宣戦布告をした正式な武力行使ではないというばかりでなく、軍事施設を対象としたもの以外は一般人を巻き込む、許すべからざる行為だ。こうした意味から、過去の例を見るまでも無く徹底した報復が必要だ。しかし、最初の報復で、テロ組織を根絶やしにする勢いがないと、「報復に対する報復」の絶好の口実を与えてしまう恐れがあることも考慮しなければならない。

イギリスやドイツ、イスラエルは、テロに対して徹底した行動に出ることをずっと以前から明確にしてきた。それは意思表示だけでなく、実際の行動そのもので実践してきた。ハイジャックや大使館などの占拠に対して、これらの政府は犯人を逮捕することなく、その場で皆殺しにすることを行ってきたのだ。したがってテロを起こす側からすれば、これらの国に対して何か事を起こすことは、生きて帰れないことを意味する。

このような意思表示が実践されることによって、英国航空やルフトハンザ(ドイツ)、エルアル(イスラエル)をハイジャックするテロ組織はいなくなった。行動は最大の抑止力となるのである。エルアルなど、最後部の座席はすべて、いつ何時もリサーヴドの状態で、そこには私服姿ではあるが、完全武装の兵士が警備に当たるという徹底振りだ。

このように、テロに対しては徹底した態度が必要なのだが、今後注目すべきは、アメリカ政府がどのような行動に出るかということだろう。過去、大規模なテロが行われたことが無く、対テロ特殊部隊(デルタ・フォース)も組織されてはいるが、実践に投入されたことが無い。政府も議会も軍も組織が大きすぎて小回りが効かないことが、テロ討伐に支障をきたす恐れがあるのだ。

実際、過去イランにおいてアメリカ大使館が占拠されたときは、救出作戦は失敗に終わっている。これは始め、傭兵部隊を使った極小規模な救出チームで行われるはずであった。ある富豪がスポンサーとなった、個人的な救出作戦であったのだ。しかし、計画段階で軍や政府に作戦が漏れ、最終的には計画から実行まですべて軍に移管されることとなった。

結果は、輸送機やヘリが突入直前に空中で接触、墜落し、大使館まで救出チームが行き着けなかったというお粗末なものであった。しかしこれは表向きの発表で、実は軍が絡んで計画が行われた時点でテロ側に情報が漏れ、迎撃機による撃墜であったことが後で明らかになっている。

既にアフガニスタン政府からは、ビン・ラディンを拘束することは困難という発表がされている。テロ討伐のために、他国で軍事行動(正規軍部隊の投入)をおおぴっらに行うこともほぼ不可能に近い。しかしながら、きちんとした成果を国民に発表できなければブッシュ政権自体が危ない。選択肢の数はさほど多くないことが伺える。

テロに対する報復の最たるものが、イスラエルなどで行われる、本部施設などへのミサイル攻撃や砲撃だ。これは、組織を根絶やしにするという勢いを持っている。しかし、最近ではテロ組織も攻撃を避けるために、本部のある建物に「非戦闘員(女性や子供の場合が多い)」を置くようになってきた。こうすることによって、仮に攻撃を受けても、非戦闘員を攻撃した、というアピールを世界に向けて行うことができるのだ。

最もオーソドックスなのは、テロにはテロという考え方だろう。今回に限って言えば、オサマ・ビン・ラディンの暗殺だ。しかし暗殺の場合、その成果を確かな形で発表できないもどかしさがある。密かに事を行うから、影武者などを立てられると反論する余地がなくなってしまうのだ。リビアのカダフィ大佐など、今まで何度も暗殺されたはずなのだが、本人は相変わらず生きている。影武者が死んだのか本人が死んだのか分からないのだ。

かつて、イスラエルがナチの戦犯に対して行ってきた方法は、殆どが暗殺であった。しかし、アドルフ・アイヒマンを発見したときは、全世界へのアピールのためにも暗殺することはできなかった。アイヒマンはブラジルへ逃亡していたのだが、そこで現地の女性と結婚していた。犯罪者引渡し協定に対して、当時のブラジル政府は、このような状況にある者の引渡しを拒否することになっていた。

そこでイスラエルが取った行動が「誘拐」であった。ブラジル国内にアジトを設け、誘拐したアイヒマンを収容、政府関係者がブラジルを訪れた際の政府専用機に乗せてイスラエルまで運んだのだ。専用機がイスラエルに到着後にアイヒマン逮捕の発表がされた。その後はご存知の如く、公開裁判の後アイヒマンはイスラエルで死刑となっている。

何にせよ、今後アメリカが取る行動は、注目に値する。絶対に失敗は許されない、非常に緊迫した状況の中で、機密性と迅速な行動がもとめられ、なおかつ取るべき選択肢があまり無いという、かなりの困難が予想される。ましてや、報復活動を行うという宣言だけは高らかに上げてしまっているのだ。当然のことながら、相手は万全の備えをするだろう。

反面、ホワイトハウスや国務省、国防総省が報復を声高に叫んでいる間にCIAを中心とする諜報機関が裏で動くという構図も予想できる。この場合は、表の動きが陽動作戦となり裏側での動きをスムーズにする、という役割を担っている。ビン・ラディンをアフガニスタン国外へ連れ出し、パキスタンあたりで逮捕発表、などというシナリオもあるかもしれない。

世界が注目している事柄だから、短期間で効果的な方法が取られるのではなだろうか。


2001.9.13

社会復帰して間もないというのに、早くもタイトなスケジュールが入っている。

次の日曜から来週の木曜まで、札幌へ肉体労働付きの出張だ。それが終わると、お彼岸のお墓参り。それが終了すると、やっと波乗りに行けるだろう……と考えている。11月になると、今度は大阪へ肉体労働付き出張だ。その前後には、やはり肉体労働の短期出張が挟まる。その他にもおそらく突発の出張などがちりばめられる可能性もある。

サーフィンといえば。

まったく油断していたが、今回の同時多発テロによってアメリカの空港が閉鎖されているという状況は、私が先日購入して宅配便の会社に託したニュー・ボードが出荷されない可能性があるのだ。出発前日の金曜日(現地時間)の夕方に依頼したから、土曜日あるいは月曜日(現地時間)の飛行機に乗せられていれば、日本での通関を待つ状態にある。しかし、これ以降の出荷だと完全に引っかかってしまうのだ。しかも、送り状の控えを紛失してしまっているというオマケ付だ。果たして私のボードは無事に到着するであろうか?

いやぁ、旅行が今週でなくて良かったなぁ……などと言っていたら、意外なところでテロの影響を被ることになってしまった。空港閉鎖によって、戻ってこられない方が合法的に?! 休暇の延長が出来て良かったのではないか? という考えもあるのだが……。

今年から復活したため、冬に備えたサーフギア、いわゆるウェット・スーツというものを持っていないことに気づいた。とはいえ、随分前から分かっていたのだが。先日、オアフへ行った際、購入も検討したのだが、初日から大きな買い物をしてしまったために見送った、という経緯かある。

この手の商品の安さというか、日本の高さは、驚くべきものがある。定価で50000円以上するウェット・スーツが、向こうでは150〜200ドル(18000〜24000円!)なのだ。サーフギアだけでなく、パタゴニアなどのアウトドア・ギアもほぼ同じ割合である。大体の見当として、日本の定価の約半分が向こうの定価であると考えれば良い。なぜ??? 日本でこんなに高い買い物をしなければならないのか?

というわけで、ウェット・スーツにいては得意のYahooオークションで入手しようと思っている。

たった今気づいたのだが。

今月でこのホームページも1周年を迎える。2000年9月分には、去年のオアフ旅行のレポートが書かれている。興味のある方は読んでみてください。NO LIFEGUARD ON DUTYと同じようなことが書かれているかもしれない。

飽きっぽいことでは人後に落ちない私が、よくも1年間も続けてこられた……と感心している。特にこのTextのページについては、本当に良くがんばったと思う。他のコンテンツを見ると、既にデッドになりつつあるものもあり、その分新たなコンテンツも増えている。飽きっぽい性格がよく出ていると言えるだろう。

今後も、デッドになるコンテンツ、新たなコンテンツが出てくるであろうが、どうか可愛がってやっていただきたいと思う。なるべく面白い話を書こうと思う。よろしくお願いします。


2001.9.12

世界貿易センター他、アメリカの同時多発テロ。

非常にショッキングな映像とともに、昨夜からこのニュースで持ちきりである。確かに、ハイジャックした飛行機をそのまま武器として建物などの目標に突っ込む、というテロ行為は過去殆ど例を見ないものだったろう。ハイジャックした飛行機から身代金や交流中のテロリストの釈放などを要求するのがこれまでの方法であった。

ここ数ヶ月、イスラエルでのパレスティナ側のテロとそれに対する報復が激化してきている。ここでのテロの方法というのが、いわゆる「自爆」テロだ。この方法がアメリカに輸出されたという見方もあるようだが、今回の事件の大元は、やはりアフガニスタンに潜伏しているオサマ・ビン・ラディンが関与している可能性が高いと思う。彼は、反米的なイスラム原理主義のテロ活動を指揮し、1998年にケニヤとタンザニアでアメリカ大使館が爆破されたテロ事件に関与していた、とされている。

テロ行為というのは、ある意味示威行為であり自慰行為でもある。組織の行動力や能力を世界に知らしめ、世界が驚嘆するのを見て満足する……という構図だ。そのため、本来の目的(概ね、民族主義的な主張)を逸脱して、テロの方法や残虐性だけがどんどんエスカレートする可能性を秘めている。’70年代にイスラエルやヨーロッパを中心に吹き荒れた、テロの嵐が良い例だ。

この考え方を当てはめると、’98年以来目立った活動が無かった(ビン・ラディンは、サウディ・アラビアの富豪だが、アメリカより国際指名手配されたため、アフガニスタンへ逃亡した)ところへ、最近のイスラエルでのテロの激化が刺激となって再び行動を起こさせた……と考えることはできるだろう。

今回のテロが刺激となり、世界各国のテロ組織が活発化するような事態にならなければ良いのだが……。

9月7日には、東京のアメリカ大使館が、テロを受ける可能性があるとして在日アメリカ人に対して警戒を呼びかけている。8月31日にはヨーロッパのブルガリアとルーマニアのアメリカ大使館が同様の警告を発している。ということは、CIAを中心とするアメリカの諜報機関も情報はキャッチしていたのだ。にもかかわらず攻撃を許してしまったということは、テロ攻撃を守る立場が如何に困難であるかを物語っている。事態が収束した後、責任問題が問われることだろう。

テロ行為の恐ろしさは、どれだけ人と時間と金をかけて警戒しようとも、僅かな隙を突いて成功されれば負けだということだろう。テロを起こす側は、じっくりと相手の弱点を探し、警戒が緩む隙を待てばよいのだ。守る側は、いつ襲われるか分からないというプレッシャーに絶えずさらされることになる。

国や自治体だけでなく、個人のリスクマネジメントも要求されるだろう。最終的に、自分の身は自分で守るしかないのである。


2001.9.11

波乗り以外、全くといって良いほど何もしない夏休みであった。

殆ど何もしない、終日海辺で寝ていたり、本を読んだり……という休暇の過ごし方は、至極「正しい」過ごし方であると思う。観光名所を巡ったり、有名どころのショッピング・センターを回って買い物しまくったりという旅は、貴重な休日を使ってすることではないだろう。ハワイへ行くと、恐ろしい勢いでS.C巡りをして、それこそ空のスーツケースを一杯にして帰ってくる人を知っているが、何をしにハワイへ行ったのか? と話を聞くたびに思う。

ハワイのような南の島に来ていながら、日焼けを気にする人や無理やり日焼けしようとする人も何か気の毒に思えてくる。プールサイドに寝そべっていながら、バスタオルを頭から被っている人は、一体何を考えてプールサイドにいるのだろうか? そんなことなら北の方へ旅行に行けばいいのではないだろうか? 反対に真っ赤になった身体を更に日にさらして、触れば飛び上がるのではないか? というような人は、ムリするなよ……と言ってやりたくなる。

まぁ、我々のような休日の過ごし方は「退屈だ」と言われてしまえばそれまでなのだが……。

南の島については、コンテンツを改めて語ろうと思う。

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昨日のニュースでやっていたのだが。

茨城県大洗海岸での出来事だ。台風の接近に伴い、サーファーにとっては非常に魅力的な波がやってくることは以前にも書いた。反面、カレントと呼ばれる海水の流れも強くなる。大量に打ち寄せる海水が、沖へ流れ出すための「道」であり、本当に強いカレントになると「川」のような流れを感じることもあるほどだ。このカレントに捕まると、思わぬ大惨事になることがある。あっという間に沖へ流され、戻ってこられなくなるのだ。

今回の大洗海岸での事件というのも、この沖への強いカレントが原因だったようだ。沖へ流され、戻れなくなったサーファーを、地元の消防が救助、数キロ離れた漁港へ収容した。救助されたサーファーは礼を言うことも忘れて、再び大洗海岸へと戻り海に入ったという。沖へ流されたことなど意に介さなかったようだ。また、周囲にいたサーファーも、沖に流されていくサーファーを助けることはしなかったらしい。このようなレスキューのお世話になったサーファーが大勢いて、救助された後海に戻った者も大勢いたらしいのだ。

なぜ、救助されたにもかかわらず海へ戻るのか? という質問に対しての答えが……「このような良い波が来ることは滅多に無い。サーファーなら入って当然。別に助けてくれと頼んだわけではない」というものであった。

唖然とすると同時に、非常に腹立たしい言動だ。

自然を相手にするスポーツ全般にいえることだが、スポーツのテクニックのほかに自然への「リスク・マネジメント」も必要とされる。捕まってしまったカレントからの脱出は、そのリスク・マネジメントの一つである。生命の危険を承知の上で挑むのであるから、自らの力で「生還」することが義務であろう。救出されたにもかかわらず再び海へ出る、という行為はその義務を放棄したことに他ならない。

世界でも最も大きな波が来ることで知られるオアフ島の「ワイメア・ベイ」。その波の高さは50フィートに達することもあるという。このような状況では、当然のことながらライフ・ガードによって海はクローズされる。それでも波に乗ろうという者は、海に出る旨をライフ・ガードに申し出て、カレントやボトムの状況、ボードを失ったときの脱出方法などのアドヴァイスを受ける。それでも自力で生還できそうに無いときは、海に入ることは諦めるのだ。

ライフ・ガードがいない海では、サーファーは本当に自力で生還しなければならない、というプレッシャーの下でサーフィンすることになる。この場合には、海に出ている者同士が相互に監視し合い、助け合うことが暗黙の了解事項となっている。今回の事件では、サーファーたちは義務も暗黙の了解事項もすべて放棄したことを物語っている。

エクストリーム・スポーツとは、自然を相手にした生命の危険を省みないスポーツの総称であると解釈している。何度も書くが、自らの力で生還することが前提条件だ。こうした条件をクリアした先に、大きな喜びと達成感があるのだと思う。

そのためには、想像を絶する体力と自然に対する深い知識が、スポーツのテクニックの下地として必要とされるのだ。4〜5フィートの波に乗るには、毎日500mをコンスタントに泳げること、10フィートの波に乗るには毎日1000mをコンスタントに泳げることが前提条件としてあるのだ。あらゆる技術と体力が備わって初めて「エクストリーム(過激な)」なのであって、そうでなければ単なる「Thoughtless(無謀な)」であり、思い上がりでしかない。

ハワイのサーファーたちやライフ・ガードたちと話すたびに、海を周囲のサーファーを「リスペクト」する気持ちが大切だ……という言葉を何度も聞いた。これがエクストリーム・スポーツの真髄を突いた、究極の言葉であることは疑いの余地は無い。


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