2001年3月分


2001.3.29

体を鍛える、ということについて考えてみた。

最近、やっとスポーツクラブ(フィットネスクラブともいう)にデビューをしたことによって、驚くほど多くの人達がこういった施設を利用していることに気づいた。マシンを使ったトレーニング(心肺機能強化、筋力強化など)に加えて、いわゆるスタジオ系のレッスン物、プールでのトレーニングとその利用価値は多岐にわたる。スポーツクラブ初体験のところにも書いたが、利用者の人達は、かなり偏った施設の利用をしている。

中でも特筆すべきは「エアロビクス系のお宅」と「筋肉系のお宅」だろう。

エアロビクス系お宅は、その名の通りほとんど毎日、エアロビクスのレッスンに出てくるという。何を隠そう、奥さんもダンスにハマる前は、この分野にカテゴライズされる人間であった。週に5〜7本のエアロビクスのレッスンに出て、さらにマシンによる筋力強化に励む。相当なものだ。エアロビクスの大会などに出るという目的があるなら分かるが、趣味としてここまで出来れば、立派だと思う。

こういった人達は、クラブの中でも一目で「それ系の人」だと分かる。臍出しのトップスにピチピチのショートパンツ、リーボックやナイキのアスレッチック・シューズ、痩せているがしなやかな体つきをしているのだ。そして、半数くらいの人達が、日焼けマシンによって不自然に黒い体をしている。年齢的には、二十代後半から三十代、四十代くらいまでの、わりと落ち着いた年代の人達が多い。

筋肉系のお宅は、いわゆる趣味のボディビルダー達だ。何というトレーニングを、どれだけの重さで、何回、何セットやったかを細かくメモしている人がいる。顔だけ見れば、優しげでハンサムなのに、体はお化けみたいな筋肉で武装している……というアンバランスな魅力がある。かと思うと、トレーニングの場所にまでプロテインを持ち込み、それを飲みながらトレーニングしている人などなど。

こういう人達が挙げている重さを見ると、私ですら驚くような重量だ。私が挙げている重量の二倍から三倍といったところか? たとえば、ダンベルを耳の前に構えて頭上へ差し挙げる、肩を鍛えるトレーニングがある。私は15kgづつ、計30kgほどを10回2セット挙げるくらいだ。これがこの手の人達になると、60kg以上の重量になるから驚きだ。

この他にも、趣味のトライアスロンという人達もいる。エアロバイク(自転車漕ぎのマシンはこう呼ばれる)とランニングマシン、水泳を延々と行うのだ。この手の人達は、水泳以外では、例外なく巾着型の布袋にウォークマンを入れ、音楽を聴きながらひたすら走って漕いでいる。

スポーツクラブ本来の目的とはズレるかもしれないが、施設を「社交の場」として利用してる人達もいる。これは女性に多いようなのだが、ジャグジーやサウナ、パウダー・ルームなどに長時間居つづけて、仲良くおしゃべりを楽しむ、というものだ。私の知り合いの女性にも、この手のタイプがいて、こういうところで交わされる会話を時々報告してくれる。

体を鍛えることの意味とは、何だろうか? 私の場合で考えると、実戦に役立つ体作りがテーマだ。

スピードとパワーという、筋肉を作る上では、非常に両立しにくいテーマに取り組んでいる。筋肉が付き過ぎてしまうと、パワーは出るがスピードは落ちる。しかし、筋肉がなければスピードは出ないのだ。また、クリエイティブな(これについては、Sportsでのコラムを参照)実戦の場では、スタミナの減少は驚くほど早い。普段のルーティン・ワークだけでは補いきれないのだ。そこで、水泳によって心肺機能の強化をする。

精神面では、やはり「強い男」であり続ける、ということがテーマだ。これは、ハードボイルド小説や格闘技との出会いが大きく影響している。いくら体を鍛えても、自分や奥さんの安全を守れなかったりしたのでは意味がない。「セルフ・ディフェンス」というのが第一のテーマである。誰かが助けてくれるのを待っていたら、それまでに怪我をするか、下手をすれば殺されてしまう。

最後は、過激なことになってしまった。


2001.3.28

体を使って働くことが好きだ。

学生の頃、運送業のアルバイトをしているときは、これが天職なんじゃないか? と思った。夏休みのことであったから、仕事が終わる頃には全身汗まみれになっていたのだが、それが妙に清々しい気分にさせてくれたものだ。こういった気持ちは今現在でも健在で、たまの倉庫作業やレセプションの搬入・撤去などでは、普段のオフィス・ワークからは得られない充実感を感じている。

現在の住まいに越してくるときも、直前に風呂場のリフォームや部屋の壁紙の張り替えを行った。たまたま時間が空いていたので、壁紙の張替えに立ち会ったが、この作業が楽しそうで仕方がないのだ。カッター・ナイフでさっと切れ目を入れて、一気に壁紙をはがすときの快感を想像しながら、一人でニヤニヤしていた。また、新しい壁紙を張る作業も楽しそうだ。お好み焼きの時に使うヘラに似た道具や、ローラーのような道具を使って皺を伸ばしたり、空気を追い出したりする。小道具を使った仕事がまた好きなのだ。

そんなとき、これまた学生のときにアルバイトしていた絨毯屋を思い出した。ゴルフ場や競馬場といったかなり広いスペースに絨毯を敷いていく仕事だったのだが、たいそう充実した時間を過ごした。

我が家の玄関は、廊下から一段(15cmほど)低くなっていたのだが、そこに直径1cmに満たない砂利を敷き、その上にヴィンテージ風に作られたレンガを敷き詰めて段差を無くした。また、玄関周りの壁には、薄い板状のレンガをセメント・ボンドで貼り付けて、非常に落ち着いた雰囲気を出すことに成功した。

さらには、これまたヴィンテージ風に加工された厚板とレンガを組み合わせて、ちょっと小洒落た靴用の棚を作った。これらの出来栄えはたいそう見事で、その後訪れた本職の方々(修理に来て貰った大工さん、先日のリフォーム部の人)からは「ご同業の方ですか?」という、高い評価を得ることができた。

そのほかにも、押入れの棚板? をブチ抜いて「ウォーク・イン・クローゼット」もどきを作ったり、ヴェランダに防腐処理したスノコを敷き詰めたりと、私の活躍は続く。女だけになってしまった奥さんの実家でも、様々な大工仕事をこなす。

こうしてみると、体を使いつつも、割りと細々とした手先を使う作業も好きなのだ。幼少の頃から、プラモデルなどを見事な着色と共に仕上げることが得意技であったし、秘密兵器として「折り紙」という男とは思えない飛び道具も持っている。

最近、注目している技術に「ロックスミス」がある。要は錠前屋だ。開けられなくなってしまったドアや金庫の開錠や、鍵自体の交換など地味といえば地味な仕事だが、技術レヴェルは非常に高度だ。この職業に就いた男を主人公にした小説を書こうと思って、しばらく色々調べてみたのだ。非常に興味深い技術職だと思う。

なんだか、サラリーマンになったのが間違いだったような気がしてきた。


2001.3.27

月日の経過や、ちょっとしたキッカケで好みというのは変化する。

これは、様々なジャンルに対して当てはまる、非常に守備範囲の広い話だ。同じジャンルの事柄に長年付き合っていると、その中で徐々に好みが変化する。また、ちょっとしたキッカケでまったく新しいジャンルに目が向き、どっぷりとはまり込んでしまうこともある。

たとえば音楽の好み。ジャズを聞き始めたころ、ギターが嫌いだったが、その後好きになったという話は以前に書いた。ギターを好きになると同時にキーボードが嫌いにもなった。同じようなことは、ラッパにも言える。はじめは分かりやすく、しかも非常にエモーショナルなサックスが好きだった。今でもサックスは好きな楽器だが、トランペットやトロンボーンといった金管楽器の良さにいつの頃からか気づいた。

キッカケは、ファンク系のホーンセクションを聴き込んだことだろう。ソロをとるのは、サックスであることが多い。しかし、バッキングで鋭くアクセントをつけたり、ホーンセクションのキレを良くしているのは、間違いなく金管楽器のおかげだ。これにギターのカッティングやドラムスの細かいシンバル・ワーク加わることによって、あのファンキーで豪華な音ができるのだ。

楽器の好き嫌いだけではなく、ジャンルについても同じようなことが言える。ハードロックやヘヴィ・メタルなどは、音楽を聴き始めた当初は好きだったくせに、その後デリカシーがないという理由でずっと敬遠してきた。しかし、数年前「アニメタル」という音楽を聴くに至り、再びハードロック系の音楽を聴くようになった。

今まで一貫して私の好みにならないジャンルは、邦楽だ。知らないだけだから、あまり偉そうなことをいえないのだが、どうも邦楽の人々は、腕とカッコと態度がマッチしていないように思えてならないのだ。また、歌い方が皆似ていると思うのは私だけだろうか? 

それでも、好きな邦楽系ミュージシャンはいるが、片手で数えられるほどだ。

たとえば女性の好み。「理想の女性は?」というお決まりの質問があるが、付き合ったり結婚したりする相手が必ずしもその物ズバリであるとは限らない。性格を重視する……ということをよく耳にするが、これもうそ臭い。健全な肉体に健全な魂が宿るのか? 健全な魂に健全な肉体が宿るのか? 私は前者であるという思いが強いので、性格だけを重視することには抵抗がある。

二十代のころは、一貫して痩せ型でスラリと背が高い女性が理想であった。三十代になると、福与かな女性もいいなぁと思うようになり、最終的には鍛え込まれた筋肉質な女性が理想となった。今に至るまで、条件的に保っているのは、背が高いこと(170cm以上)と脚(特に足首)が太くないことだ。

この条件に対して、奥さんはどうか? 身長は150cmそこそこのチビだ。下半身は、長年のスキーで鍛え込まれて、決して細くはない。条件的に合うのは、鍛え込まれた肉体というところだけか??? という感じだ。

結局、好きになれば、好みだ理想だと言ってもすべて関係なくなってしまう、というお話であった。


2001.3.26

酒の美味さについて考えてみた。

一般的には、食前酒には、ティオ・ペペなどのシェリー、肉料理には赤ワイン、それもフルボディといわれる非常に重いものが良いとされている。魚料理などには白ワインだ。食後酒には、ブランデーが多い。のこ他にも、ハンガリーの逸品トカイ・ワインなどの非常に甘口なワインを「デザート・ワイン」と称して飲むこともある。こうしてみると、食事と共に飲む酒は、ヨーロッパ的発想が下地にあるようだ。

食前酒には、やや強めの蒸留酒で胃を活性化させ、食事中は醸造酒で、食事の種類に合せてマッチングを楽しむ。食後は甘い口当たりの酒で締めくくる。確かに非常に洗練された選択だといえる。これなら、泥酔することもなく気持ちのいい「ほろ酔い加減」を味わうことが出来る。

私の場合は、前から書いている通り、常に強い酒を好む。勝負は「キレ」だと思っているから、ブランデーに代表されるようなキレのない酒は、たとえ強い酒であってもあまり好きではない。かえって食前酒の中に加えるべきであると思う。食前酒でよく飲むのが、テキーラとホワイト・リキュール、ライム・ジュースをシェイクした「マルガリータ」だ。ホワイト・リキュールとライム・ジュースの甘さに騙されると、かなり痛い目にあうくらい、強いカクテルだ。

食事の前後、最中を問わず飲むのは、やはりバーボンが多い。キレを重視しているから、メイカーズ・マークやエヴァン・ウィリアムズなどのヘビーなもの(これらは食前酒か食後酒がいいと思う。)は避け、ワイルド・ターキーやファイティング・コックなどのゴツイがキレのあるものを選ぶ。肉料理にも魚料理にもマッチングは抜群だ。「舌を洗う」という行為が、食事中の酒の最大の役割だと思っているから、いつまでも匂いや味が舌に残る酒はダメなのだ。

そういったことを考慮して酒を選んでいくと、食事中の酒は蒸留酒がいい。しかもあまり高くない物の方が匂いや味に癖がない。それをソーダで割ることによって、さらにキレを増し、匂いや味を薄める。ソーダ割りだから、たくさん飲んでしまうと、胃袋が膨れてしまうというデメリットもあるが……。30度前後の蒸留酒ならば、オンザロックでOKだ。泡盛や焼酎などがこの手の酒の代表だろう。

ワインにしても、料理とのマッチングがなければ、大して美味い酒だとは思わない(ワイン好きの方々からの轟々たる批難の声を覚悟しつつ)。シャトーを名前に冠したたいそうなワインも、料理や肴がない状態で飲めば、あまり美味いとは思えないのだ。それならば、チリやアメリカ産の3000円くらいのワインを飲んでいた方がずっと美味いと感じる。

ラムやテキーラは、安酒の代表格のような言われ方をするが、十分に寝かせた物は非常に美味い。ハバナ・クラブの7年物など、カクテルにするのはもちろん、水やソーダで割ることすらもったいないほどの美味さだ。オレンジの輪切りを添えたオンザロックがベストだろう。テキーラも、テキーラ・グラス(分厚いガラスで作られた細身のショットグラス)で塩を添えて飲むストレートは、また格別な味わいだ。

何だかんだと能書きをたれたが、要は蒸留酒が好きだ! と言っているだけのことだ。


2001.3.23

いかりや長介が熱い。

言うまでもなく? ビールのCMでのシーンを思い浮かべているのだが。同じベーシストとして、たいそう熱い視線を送っている。ベーシストがベーシストとしてクローズアップされる機会が少ないだけに、今回のCMでは、非常に良いアピールになっていると思う。エレクトリックだが、ウッド・ベースというところが、また良い。ずっと以前に、ロン・カーター(嫌いなベーシストNo.1)がウィスキーのCMで人気になって以来ではないだろうか?

現在は俳優、その前はコメディアンであったのだが、元来彼とドリフターズのスタートはミュージシャンであった。有名な話であるが、1966年のBeatlesの来日公演で、前座を務めたのは彼らであった。それから現在までの間、楽器の練習を定期的にしていたかどうかは定かでないが、楽器を奏でる姿は、非常にカッコいい。

ロン・カーター以前では、私の印象に残っているのは、やはりジャコ・パストリアス(またか!)だ。これは、もうなくなってしまったオーディオ・メイカーのCMで、彼の来日公演の模様(そのメイカーがメイン・スポンサーであった)を流していたのだ。こうしてみると、ベーシストのクローズアップ度は、極端に低いといわざるを得ない。

ロン・カーターのシリーズは、彼の前がボブ・ジェームズ(Key)の「Foxy」という曲であった。この曲のベースを担当していたのは、マーカス・ミラーだった。彼の後はスティーヴ・ガット(Ds)と仲間たち「The Gatt Gang」だった。「ホットでいこう!」というキャッチが流行したから、記憶にある方もいるだろう。

その後しばらくは、記憶にないほど印象の薄いものであったか、本当に使われていなかったかだと思う。つい最近(といっても、もう数年前になってしまうが)、缶コーヒーのCMでデイヴィッド・サンボーン(A.Sax)が「Georgia on my mind」を艶っぽく演奏した。ベースからは外れてしまったが、私好みのミュージシャンがテレビなどの媒体に登場する機会は、たいそう少ない。

ここで注目に値するのが「NHKのドキュメンタリー番組」だ。

プロデューサーの好みなのか、音楽担当が好き者なのか、この手の番組のバックに流れる音楽は、非常にマニアックだ。注意深く聴いていると、私好みのミュージシャンがかなりの頻度で登場する。ちょっと不気味だったり、不思議だったり、気持ち悪かったりする雰囲気を持つ曲だ。当然ながらインストゥツメントだ。そういう意味では、NHKの番組は外せない。

いかりや長介から、とんでもないところまできてしまった。


2001.3.22

カクテルを作るのが好きだ。

飲む方は、どちらかといえば甘い味わいのものが多いから、実はあまり好きではない。それでも、自分が作ったカクテルの味見はするから、店で出されるものと比較してしまう。基本的には、ステアして作るものよりもシェイクして作るものの方が、カクテルを作っている! という実感がわく。やはり何といってもシェイカーを振るという行為は、イメージ的にもカッコがいい。

総じて言うと、店で出されるカクテルは、水っぽく薄い印象だ。都心にある古くからのバーや一流ホテルのバーは別として、若者が集うような店で勿体つけて作られるカクテルで美味いものに出会ったことは、ほとんど皆無といっていい。

第一の理由としては、酒をケチっている、というのがあるだろう。酒やその他の素材をふんだんに使えば、店としての原価率が上がってしまう。その分、価格設定を高くしなければならない。私などが家で作るときは、自分の好みに合わせてたっぷりと酒や素材を使うから、店のものと比べれば、リッチな味わいを出せるのだろう。

もうひとつの理由は、シェイクだ。私は非常に小型のシェイカー(カクテルグラス一杯分くらいしかシェイクできない)を使う。対して店では大型のシェイカーを使う。この差は、シェイカーの中で氷が移動する距離に出てくる。ということは、シェイカーの壁に氷がぶつかるときの衝撃も大きく、また酒の中を潜る距離も長くなる。要は大型のシェイカーの方が氷が溶けやすいということを言いたいのだ。同じ回数シェイクしたとすれば、氷が溶ける割合は、大型のそれの方が大きいことは誰でもわかる。

酒をケチって、氷が溶けやすいシェイカーを使う……。これでは水っぽく薄いカクテルになるのも仕方がない。どの程度まで、その薄さが許せるか? というところが問題で、私のように濃い目の酒を好むならば、ほとんどの店のカクテルは許せないことになってしまう。雰囲気や色を楽しむのであれば、薄い酒を飲んでもいいだろう。

そんなこともあって、店で飲む酒は、ウィスキー(主にバーボン)のストレートかロックにしている。自分の好みをバーテンダーに押し付けて、作らせることがカッコいいことだと勘違いしている人もいるようだが、彼らには彼らなりの「流儀」というものがある。それに挑戦することは、ある意味非常に失礼なことだと思っている。ドライにしてくれだとか、軽めにしてほしいだとか、彼らへの要求は、最小限にとどめたい。好みのものは、家で自分で作って飲めばいいのだ。

しかし、私などがバーテンダーをやれば、店はあっという間に赤字になってしまうに違いない。


2001.3.21

4連休であったわけではない。実は、大変なトラブルが起きていたのだ。

発端は先週後半に遡る。台所の床がどうも湿っぽいのだ。床に敷いたマットが濡れている。何か零したか? という感じではじめは軽く見ていた。それが木曜日になると、フローリングの板を踏むと、隙間から水が染み出てくるようになった。な、何だ? これはっ??? という具合になった。金曜日には水が染み出てくる範囲がさらに広がり、水受けのために敷いたタオル・マットが10分もしないうちにびっしょりになってしまう状態となった。

いろいろな原因を考えたが、今ひとつ納得がいかない。つい最近、排水の高圧洗浄を済ましたばかりなのだが、それが原因で配水管が破損したのか? そのわりには、染み出てくる水は臭わない。また、配水管の通り方を見ても、漏れてくる場所が違うような気がする。などなど、考えても埒があかない。

土曜日。わりと早起きした私は、もう一度水が染み出てくる場所を点検してみた。どうやら、台所のシンク下を通って、その裏側、給湯器を設置するために洞穴のように窪んだ場所が怪しい。洞穴のような窪んだ場所といっても、畳二畳分以上のスペースがあり、我が家では給湯器の手前に棚を置き、夫婦合わせて20足以上の靴を収納するスペースとして使っている。

果たして、給湯器のスペースを見てみると……。一秒間に2回程度滴り落ちる水音が聞こえるではないか! あわてて強力なペンライト型トーチで照らしてみると、既にスペースの床面は水浸し。上階から来る配水管の周囲から結構な勢いで水が滴っている。一瞬呆然としかけたが、すぐさま奥さんを叩き起こして靴と棚を撤去し、応急のタオル投入、プラスティック製のゴミ箱を水受けに。そして管理人のところへ電話だ。

原因を追求していくと……二階の部屋でも、やはり同じ場所から水が滴っている。しかし、被害はなし。さらに上に辿っていくと、洪水の元は三階の給湯器であった。それからが大変であった。午前、午後を通じて上階は修繕、我が家は溢れた水の対策にとてんてこ舞いであった。マンションの管理会社とは連絡がつかず、私はその日予定していたキックの練習を中止し、待ちの体勢に入った。

結局、昨日までほとんど動きが取れない状態で、ここ数年、経験のないほどの忙しさであった。

考えてみると、こういったトラブルが集合住宅で暮らす上での「デメリット」なのだろうと思う。しかし、水を出したというトラブルは、いつ何時我が家でも起こすかわからない。最も出し易いトラブルだとも言えるだろう。そういう意味では、一階に住むということは、人様に迷惑はかけられても、かけることはない。それだけでも、良かったなぁ……などと思ってしまう。

明日は、リフォーム関係の人が被害状況を確認に来る。土曜日は、水を出した部屋の人が保険会社(今回の被害については、保険で対応するという)の調査員と共にやってくる。ハッキリしたことが出揃うまでは、休日もゆっくり出来ない日々が続きそうだ。


2001.3.16

「スピニング」という運動法がある。

私が行ったスポーツクラブで行われていたのだが、自転車の専門誌などでは、数年前から新しいトレーニング方法として紹介されていた。要は自転車によるエアロビクスと考えればいいだろう。固定されたバイシクル・マシンを使うという意味では、どこのクラブにもある自転車漕ぎマシンと変わるところはないのだが、シュウィンやトレックといった大手自転車メイカーから本格的なマシンが販売され、本格的なインストラクターがついて行うという意味では、だだの自転車漕ぎとは違う。

インストラクターの指示に従い、平地から登り、下りとマシンの負荷を変えながら30分から1時間、延々と漕ぎまくるのだ。立ち漕ぎによる「もがき(競輪用語)」も入っていて、下半身強化と心肺機能強化には非常に有効な運動だろう。受講者を見ていると、本格的なバイク・ウェアに身を固め、SPDシューズ(べダルにクリートで靴ごと固定する。要はスキーの板と靴の関係と同じ)、マイペダル(SPD対応ペダル)持参の人たちもいる。もちろん、インストラクターも同様なカッコだ。

MTBのクロスカントリー競技や、ロード・バイクの人には有効なトレーニングであるが、私のように下り専門の人間には、ちょっとどうかな? という感じだ。しかし、テクニックを脚力でカヴァーしようと思ったり、BMXレースやデュアルなどは、漕ぎが勝敗を分ける。かつてのスーパースター、ジョン・トマックはDHと並行してクロスカントリーでも強さを発揮したし、デュアルのチャンピオン、ブライアン・ロープスはBMXで鍛えたロケット・スタートが武器だ。こう考えれば、スピニングもかなり効果があるだろう。

ピチピチのシルエットのクロスカントリーやロードのウェアとSPDシューズの中で、ダブダブのDHウェアにVansのスニーカー(DHの定番)、プラットフォーム・ペダルでスピニングをするのもいいかもしれない。次からはスポーツクラブへ行く楽しみが増えた。


2001.3.15

予定通り、スポーツクラブへ行ってきた。

入会の手続きなどに結構な時間を取られたが、約2時間ほど体を動かしてきた。奥さんは、過去、いくつものクラブを渡り歩いてきた猛者であるから、たとえ初めてのクラブでも慣れたものである。しかし、私の方は、なんといっても、このような場所へ足を踏み入れるのは初体験なのだ。今までは、独学による一人きりでのトレーニングか、キックのジムでのトレーニングしか経験がない。

先ずは、クラブの職員が非常にフレンドリーなのには驚いた。館内で「こんばんは」だとか「お疲れ様です」などと気軽に挨拶してくる。人見知りが激しい私など、戸惑ってしまう。設備の面でも、小さな格闘技ジム、それもキックのジムしか知らない私などからすると、驚くほど整っている。いわゆるマシン系の筋力強化の機器がズラリとならび、ベルト系のランニング、ウォーキング・マシン、自転車漕ぎなどなど。おまけにスカッシュのコートやゴルフの練習場、テニスコート、プールにはジャグジーまでついている。

衛生面も、キックのジムなどとは比べ物にならない完璧さがある。「ちょっと、ここには触りたくねえなぁ」などというところは、皆無だ。潔癖症の人などは、汗をかいた人が触ったマシンはちょっと……という感じになるかもしれないが、普段から汗と血が混じった環境にいると、どこもかしこもきれいに見える。

我々はというと、着替えるて、ジムでの筋力強化から始めた。本来は、心肺系の運動を行った後にやる方がいい(普段のキックの練習でも、腹筋や懸垂などは、縄跳び、シャドウ、バッグ、ミット、スパーなどのいわゆるジム・ワークが終わった後に行っている)のだが、泳いだ後だと面倒だという奥さんの意見で私の中の順序とは逆のパターンでの開始となった。

私は、パンチのための肩、首相撲のための背中、腕、胸、回転運動のための背中など、キックのための筋力強化に励んだ。普段はサボリがちだから、ちょっと時間をかけてじっくりと行った。その後、軽く腹筋を70回くらいこなして、プールへと向かった。

案の定、筋力強化の疲労が残り、泳ぎに支障をきたしてしまった。とにかく泳いでいて疲れるのだ。腕が重くなり、フォームが乱れる。それでも、休み休みであるが、約30分で15往復(25mプール)750mを泳いだ。それからジャグジーに少し浸かり、シャワーを浴びて帰宅だ。

さて、こういった施設に集まってくる人々。これは、ちょっと私の感覚からいうと「トレーニングお宅」という感じの方々が多いように見える。老若男女問わずだ。マシンの奥にある、本格的なバーベルが使えるスペースでは、ボディビルダーらしき人々が集う。自転車漕ぎ→マシン→ランニング・マシン→腹筋といったコースメニューを黙々とこなす人々。エアロビクスなどのスタジオ・ワーク専門の人々。ペースも取り組み方もまちまちで、一つの目的を持って集まってくる我がジムとはかなり雰囲気が違う。

ちょっと面白いな、と感じたのは、ジム・ワークをやる人はプールには行かない、その逆もまた然りなのだ。ジムのひとはジムだけやると帰ってしまう場合が多いようだ。プールの人も同じで、泳いだらそのまま帰ってしまうみたいだ。

まぁ、様々な人々が集まってくるのだから、目的もペースも違って当然なのだが、やることはすべて本格的! という方向性でやってきた私には、馴染むまでにちょっと時間がかかりそうだ。

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ちょっと時間が出来たので、今年最初の短編を書いてみた。


2001.3.14

White day

ヴァレンタインズ・デイのときは、あれほど大騒ぎする巷も、今日はそれほど騒がない。これは、クリスマスについても同じことがいえる。本当は12月25日が本当のクリスマスなのだが、24日のイヴにのみ焦点が合わせられていて、キリストの誕生を祝うという本来の目的からは逸脱してしまっている。

日本人というのは、本当に節操のない人種だと思う

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今日は夕方から、近所のスポーツクラブへ行く。

とうとう、奥さんの強い希望により、入会することが決まったのだ。主な目的は、泳ぐことと筋力強化だ。奥さんは、かなりダンスの経験があるため(その前はエアロビにハマっていた。エキスパート・クラスを難なくこなしていたのだから、相当な物だ)、スタジオのプログラムには興味がないらしい。ダンスは、それ専門のスタジオでレッスンを受けるのがベストだと言っている。

私はというと、もちろんスタジオ系のプログラムには興味なしだ。普段、あまり練習時間が取れていないため、サボリがちな筋力強化のトレーニングと、心肺機能および持久力強化のために水泳ができればいいと思っている。筋力強化といっても、私の場合は強化すべきポイントも決まっている。肩周辺、胸、背中だ。キックに必要な筋肉を鍛えるだけで良い。

筋力強化は大切なことだが、男の体のシンボルとも言える「大胸筋」は、あまり鍛えたくないと思っている。というのも、この筋肉を付けすぎると、スピードが鈍るのだ。ボディビルダーのような体というのは、実はあまりスピードが出ない体型なのだ。しかも、関節の稼動範囲が狭くなり、動きに制限が出るし、怪我もしやすくなってしまうのだ。

「過ぎたるは及ばざるが如し」の典型のようなお話だ。

水泳については、幼少のころからスクールに通っていた経験と、若かりしころ海で無茶をした経験から、たいそう得意だ。バタフライができるようになれば、水泳の指導員の資格を狙うことも出来るほどだと自覚している。というわけで、私はともかくとして、奥さんをどうにかしなければならない。彼女は、足が届くことという前提条件のもと、25mしか泳げないのだ。これを、今年の夏までに前提条件を無くして、最低でも150mは泳げるようにすることが目的だ。

というのも、今年の夏もハワイ遠征を考えているのだが、リーフの外側まで泳いで行けるようにしないと、本当にきれいなところや、珍しい魚などを見ることが出来ないからだ。去年は、私だけが楽しんでしまったため、かなりの批判を浴びた。今年こそは! という意気込みもあるのだろう。ましてや、今年は友人夫婦も同行する計画があるから、彼らにもみっともないところを見せるわけにはいかない。

といういきさつもあり、彼女はプールに燃えているのだ。


2001.3.13

Topのページが1000Hitを超えた。

2000年の9月からだから、約半年とちょっとでやっと1000Hitだ。おそらく、随分と訪れる人が少ないホームページなのだろう。毎日更新している、この「Text」のページは、いち早く1000Hitを突破していたのだが、やはりTopのページが突破するというのは、また違った感慨がある。日記サイトやテキスト庵などに更新報告をしているだけで、人様のHPと相互リンクなどしていないのだから、仕方がないといえば仕方がない。これからも地道にやっていこうと思う。

一つの通過点を過ぎた、ということでTopのページをいじった。もっとシンプルになった。しばらくは、この感じで行こうと思う。

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ジャズに傾倒した理由というのを考えてみた。

はじめに音楽を聴き始めたときから、いわゆる「シャッフル・ビート」が好きだった。広く一般にブルースと呼ばれる曲(3コードで演奏されるやつ)や黒いファンクの基本となるビートだ。2連の8分音符の前の8分音符を長めに引っ張り、後を短めに切り上げる、ズ〜タッというリズムだ。この前を長めに引っ張るところの表現方法で、ルーズなノリをだしたり、軽快なノリを出したりできる不思議なリズムでもある。

このリズムは、ジャズの最も重要なアドリヴと非常に密接な関係にあるのだ。16分音符は別として、8分音符は、必ず前を長めに引っ張るのだ。そうすることによって、ジャズ独特のうねりやグルーヴやクネクネ感が出るのだと思う。演奏する人々が皆この感覚で演るから、いわゆるスウィング感が出るのだろう。

黒人音楽では、ごく当たり前のこのビートだが、Ceram、Led-Zepplin、BBA(ベック・ボガート&アピス)などの古典的ハードロック・バンドのアルバムを聴いてみると、その根底には必ず、このビートを感じることができる。

そして、極め付けは「三連符」だろう。ジャズやブルースの世界では、リフやアドリブに三連符を多用する。シャッフル・ビートが根底になる音楽では、この三連符が実に乗せやすいのだ。それに、バッチリ決まる。数学的倍数の法則がここで語るに相応しいのかどうかはわからないが、一小節すべてに三連符を使えば、ブルースの小節数と同じになる。音楽とはうまくできている。

こういう下地を積んでくると、手癖として出てくるフレーズは、すべてこの手の傾倒のフレーズとなる。私も高校を卒業する頃には、出てくるフレーズは、意識しなくても前を引っ張り、三連譜を多用するものになっていた。体で感じるノリもこのリズムを基本としたものが染み付いていた。

ジャズとの出会いは、私の音楽遍歴を読んでいただくとして、ジャズを聞いたときにまったく違和感なくその世界に入り込めた。リズムやノリが私の持っている感覚にマッチしたのだと思う。大学で本格的にジャズをやるようになったときに、知らなくてもそれなりに聞こえる演奏が出来たのは、やはり下地が出来ていたからだと思う。

ジャズの世界も、オーソドックスな4ビートから8ビート、16ビートなどの現代っぽいものまで、多岐にわたる展開をしているが、やはり最もリラックスして聴けるのは4ビートだ。8ビートや16ビートの曲でも、根底には基本となる要素があるのだが、4ビートは最も顕著にその特徴が出ている。演奏者やその解釈のし方は違うのだが、スタンダードは一番安心して聴ける楽曲だ。

若い頃に体内に叩き込んでしまったリズム。このために確固とした基盤を作ったとも言えるが、その分興味の対象が偏った物になっているのではないか? という気もする。それでも、私は、自分の血を熱くしてくれる音楽を聴いていたい。


2001.3.12

左足の足首を傷めている。

いうまでもなく、古傷となっている個所なのだが、今回は捻ったとか、捻挫したとかいう状態ではない。キックボクシングで蹴りを出す際の「ヒット・ポイント」というのがある。これは、足首関節のすぐ上の脛の骨ということになる。蹴るだけではなく、相手の蹴りを受ける(ローからミドルまで)際にも脛の骨で受けるのだ。要は攻撃にも防御にも使われる、重要な部分といえるだろう。脛の骨といえば「弁慶の泣き所」といわれるほど痛みに敏感なところとして知られているが、空手の「バット折り」などでもバットを折るのは脛の骨なのだ。

確かにキックを始めた頃は、練習が終わると足首周辺や膝は腫れあがった。しかし人間の体は順応する。そのうち脛の骨を覆っていた肉が落ちて、骨に直接皮を張った状態になってくるのだ。こうなればもう、何をしても痛くない。低いテーブルなどに脛をぶつけて苦しむということもない。サッカーでは脛当ての着用が義務付けられているが、私の場合は他の人々が痛がるような衝撃を受けても、大したダメージにはならない。

さて、前置きが長くなってしまったが、足首である。正しいヒット・ポイントに当ると、足が振られている間脱力状態だった足首から先が、目標に巻き付くようにヒットする。こうすることによって、衝撃を与える面積を広げることができるのだ。ところが、ヒット・ポイントに当らなかった場合は、結構キツイことになる。ヒット・ポイントが膝よりにズレた場合、脱力した足首から先が目標を失ってしまうことになる。こうなると、甲の部分を目標に当てることによって衝撃を殺していたのが、蹴りの衝撃を足首関節だけで受けとめることとなってしまう。

古傷を抱えた部分であるから、こういう衝撃を受けるとしばらくダメージが残る。サンドバッグの揺れにタイミングを合わせ損ねたり、スパーの際、相手の動きに合わせ損ねると、このようなことが起きる。近距離で(ということは、パンチの間合いで)蹴りが出せる技が必要で、小さなモーションで素早く繰り出すことが肝心だ。

まだまだ、修行が足りないのである。

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土曜日は珍しく仕事だった。しかも、遠くの倉庫まで肉体労働だ。寒さといつもより1時間も早く起きたことが重なり、たいそう辛い1日だった。

昨日は渋谷で「スナッチ」を観た。先週の「Unbrakable」とは比較にならないほど面白い出来の映画で、楽しませてもらった。めまぐるしい場面の変化と、一つの事柄を様々な視点で捉える手法は、最近の映画ではなかったように感じる。笑わせ方もハリウッド映画とは一線を画した物があり、そういう面からも好感が持てる。注目の? ブラッド・ピット(決して主演ではない)は、ちょっとカッコ良すぎ……な演出だ。それでも、汚れる(外面的にも、彼のイメージ的にも)場面では、いつものとおり徹底的に汚れまくる。何はともあれ、オススメ。

その後、夫婦揃って水着を買った。近々、プールのあるスポーツクラブへの入会を考えているので、どちらも競泳用のシンプルな物だ。しかし、シンプルになるということは、女性用は確かに露出も少なくなり股間の切れ込みも浅くなるのだが、男性用の場合は違う。サーフ・パンツなどと比べれば、遥かに露出する面積は増えるし、フィット感(サーフ・パンツの場合はほぼ皆無)が高まる。私が購入したのは、いわゆる「ビキニ・タイプ」だから、一歩間違えばAV男優か? というカッコになってしまう。まぁ、泳ぐための水着だから、水の抵抗は極力少ない方が良いのは当たり前なのだ。

その他、耳栓、キャップも購入し、容易万端整った。あとは入会手続きをするだけだ。


2001.3.9

様々なジャンルの人たちの服装について考えてみた。

いつも不思議に思うのは、ハードロックやヘヴィ・メタル系の人たちだ。短めのスリム・ジーンズ(しかも、思いっきりピチピチ)に半袖ティシャツ、革ジャンパーというスタイルを一年中貫いている。春や秋はともかくとして、夏冬は暑かったり寒かったりしないのだろうか? 私の会社にもヘヴィ・メタル・バンドのメンバーがいるが、彼に質問しても苦笑いするだけで、明確な答えは返ってこない。

確かに、ロック系の人たち(ヒューイ・ルイス・アンド・ニューズなど)のイメージというと、ティシャツにジーンズというイメージが強い。しかし、ハードロックやヘヴィ・メタルの人たちは、もっとずっと不健康な感じがする。こういう人たちは、手足が細いというのも不健康なイメージを抱かせる要因になっているのではないだろうか?

クラシックの人たちについては、ジャケットにタートルネック……なんていうイメージがあり、こざっぱりとした感じだ。あとはジャケットに襟無しのシャツ(必ず一番上までボタンはかける)などというパターンもあるだろう。ボトムはジャケットやシャツと同系色のツイードかコットンのパンツだろう。

本番では、タキシードやイブニング・ドレスなどという堅苦しいカッコだが、普段着もそれほどそのイメージからはかけ離れた物ではない。小洒落ているが、地味で風景に溶け込んでしまいそうな人たち、という感じだろうか?

ジャズの人たちも、古い映像などを観ると、タキシードやイブニング・ドレス姿の時代があったようだ。これは、ナイトクラブなどでの演奏が前提となっていて、最近のミュージシャンには当てはまらない。私の好きなマイク・スターン(ギター)など、ほとんどロックの人たちと同じようなカッコだ。一年中ボーダーのティシャツ(しかも、同じ柄)とピチピチ気味のジーンズだ。

レゲエの帽子を被っているひとがいたり、アフリカンな民族衣装(大抵は黒人。ルーツを主張しているらしい)の人がいたり、色々いるが、総じて貧乏臭いカッコが多い。というよりも、あまり服装にこだわらない人たちが多いのだ。故マイルスのようにサイケデリックな色彩の服装を好み、自己主張の塊のような人もいるが……。

スケート・ボードやフリースタイルBMXなどのエクストリーム系の人たちは、ダブダブな服装が多い。ジーンズや短パンは腰よりもかなり低い位置で履き、尻や腿周りはダブダブだ。ティシャツはやはりかなりオーバーサイズのもがお好みらしい。それにつばを後にしてキャップを被り、ヴァンズやDCのスニーカーを履けばできあがりだ。こういうカッコは、やはり激しいアクションを行うことが理由だろう。アクションの際、その動きの邪魔になったり、負担になったりしないよう、極力ルーズなカッコになる必要があるのだ。

ダンスをやる人たちも、このエクストリーム系の人たちと非常に共通点が多い。これもやはり、激しく動くことを前提とした服装選びをしているからだろう。ただ、この種の人たちは、わりと分かりやすい。先ずはヘアスタイルがまったく違う。ドレッドなど黒人を意識したファンキーな髪型の人たちが多い。さらには、歩き方に特徴がある。常に頭の中で音楽が鳴っているのだろう。独特のリズミカルなステップで歩いている。

まだまだたくさんあるが、最後にキックボクサーたちをご紹介しよう。競技中はほとんど裸だ。普段着は、結構ハードなイメージ作りをしている人が多い。こけた頬に不精ヒゲ、ジーンズのジャケットにジーンズ、ニットキャップというのが定番か? かなり男臭いカッコの人が多い。あとはトレーニング。ウエアの上下というのも多い。これはほとんど服を持っていない人たち。指導者たちは、総じてヤクザっぽいカッコの人が多い。パンチパーマか角刈り、サイケなシャツにゴールドのアクセ、セカンドバッグに携帯電話……これもほとんど定番だ。

こうしてみると、何をやっている人か見分けがつきそうだ。


2001.3.8

先ほど、青山のBlue Note Tokyoのスケジュールをチェックしていた。

4月、5月のスケジュールが熱い! 4月の半ばには、絶頂期のジェームズ・ブラウンを支えたJB'sの中心メンバー、メイシオ・パーカー(A.Sax)がやってくる。98%のファンクと2%のジャズというキャッチ・コピー通り、メチャクチャにファンキーな演奏は私の体に流れる(と思っている)黒い血を熱くさせてくれる。非常にルーズな雰囲気なのだが、キッチリと16ビートでノれる抜群のグルーヴ感は、最高にカッコいい。

ゴールンウィーク中は、あの! Blues Brothers Bandの来日だ。ヴォーカルは、以前のBBBライブでも活躍し、映画「Blues Brothers 2000」でもソウルフルな唄声を披露したエディ・フロイドだ。「BB2000」では、ウィルソン・ピケット、ジョニー・ラングとともに「6345789」で最高にゴキゲンなパフォーマンスを見せてくれたから、期待大だ。ただ、前々から体の不調が伝えられていたダン・クロッパー(Bass)がメンバーの中に入っていないのが残念なのだが……。

こうしてみると、Tower of Powerのようなノリノリだが、キッチリ決まったホワイト・ファンク(要は白人のファンクということ)のグルーヴも良いが、黒人のルーズでゆったりとしているが、しっかり16ビートのノリが伝わってきて、自然に体が動き出してしまうような音楽が好きだ。

春はライヴ三昧になりそうだ。

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WKA世界チャンピオンとスパーリングした。

我がジムの所属選手なのだが、結構コテンパンにやられた。痛いところは大してないが、いわゆる「やられた感」というのが強い。判定になれば、圧敗(あっぱい。圧倒的に負けること)だった。すべてのラウンドでポイントを取られ、引き分けはもちろん、私が取れたポイントなど皆無だった。週2〜3回くらいの練習では、3回戦レヴェルなら相手にできるが、それ以上を相手にするにはちょいとしんどい。

まともにもらったパンチや蹴りはほとんどなかったが、首相撲の際、絡んだ足が縺れてチャンプの踵が私の脹脛に入ってしまった。昨日の晩は膝下の太さが変わるほど腫れたが、タイオイルと湿布のダブル攻撃&包帯による圧迫で、あまり傷みを感じずに歩けるようになった。今日もこの療法を続けて、明日の夕方には練習に復帰だ。

歳も考えろよ! という声が聞こえてきそうな出来事。


2001.3.7

テイル・シチューを作ってみた。

一昨日の晩から始めたのだが、ちょっと手間と時間を要する料理だ。先ずは軽くオックス・テイルに焼き色を付けておくのが最初のポイントだ。テイルを鍋に納め、水、赤ワイン(半瓶)、固形スープの元を入れてひたすら煮込む。ここでじっくりと煮込むのがポイントだろう。

翌日の朝、鍋が冷えていることを確認したら、冷蔵庫へ収納する。仕事から帰ってくる頃には、スープの表面に脂が白く固まっている。これを取り除くことによって、コクがあって味わい深いが、あっさりとしたスープになるのだ。冷やして固めて取り除く……かなり大きなポイントだ。

脂を取り除いたら、再び火にかける。タマネギ、ニンジン、ジャガイモをかなり大きめに切り、ドミグラス・ソースとともに鍋に投入する。さらにイタリアンに使うトマトソースも適量(おたまに4〜5杯くらい)入れる。野菜が柔らかく煮え上がったころ、塩・胡椒で味を整えればできあがりだ。トマトソースを加えることで、味が断然深くなり、コクもぐんと増す。ポイントの3つ目だ。我が家のベースはトマトソースなのだと、つくづく実感する。

慣れてくると、ちょっと他所では食べられないくらい美味いできあがりになる。ビーフ・シチューとくらべると、コクの深さがまったく違うのだ。骨からのダシとお肌に良いコラーゲン(スープが冷えてくると、コラーゲンの膜が張る)がドミグラス・ソースをベースにしたシチューをまったく別物に変えてしまうのだ。また、トマトソースは、ホールトマトの缶詰を直接入れることによる酸味やワインの酸味も殺し、シチューの旨味をさらに引出してくれる。

一度始めたらやめられない、シチューのおはなしであった。


2001.3.6

昨晩は、ちょっとした事件が起きた。

夫婦のどちらかが格闘技などをやっていれば、その技を伝授したり、真似事をやってみたりするものだ。我が家の場合もご多分に漏れず、私が奥さんにそのようなことを色々教えたりしている。結果として、ときたま(擬似)ファイトが起こったりするのだ。とはいえ、ほとんど本気モードの奥さんとは対照的に、私は彼女が怪我をしないように色々気遣ったりする余裕があり、今まではうまくそれが作用していた。

ところが。昨晩は、ゴミを棄てに行った際、ひょんなことからゴミ捨て場の前で擬似ファイトが始まった。何がキッカケかは定かではないが、奥さんが右ボディ・アッパーを繰り出した。私は左ローキックで応戦した。そこで少し広い場所へ移動し、奥さんの右ミドルキック。本能的に私はその足を取りにいってしまった。頭の中では、その足を脇に抱え込み、左ローキックが彼女の軸足膝裏に決まり、彼女が倒れる様が走りぬけていた。

実際はどうだったか?

本能的に取りにいってしまったが、途中で手を止めた。しかし、彼女のスウェットに手が引っかかった。それを知らない彼女は足を引こうとし、スウェットの裾を私の手に絡ませてバランスを崩し転倒してしまったのだ。ゴツンという鈍い音が響き、奥さんがピーピー泣き始めた。私は頭を打ったのか? と一瞬オロオロしたが、実際は受身が取れずにヒジと膝から落ちただけであった。

それからが大変であった。部屋へ帰っても泣きつづける彼女の傷(ヒジと膝の打撲および擦過傷)を消毒、手当てし、泣き止むまで介抱したのだ。なにしろ、過激なスポーツをやっていて、怪我が絶えない私と違い、彼女は痛みに対する耐性がほとんど皆無といっていい。とにかく傷みに弱いのだ。モーグル・スキーでオリンピックを目指そうと思ったほどの人間とは思えない。

しかし、本能的というか自動的に動いてしまう我が体がイヤになるのはこんなときだ。身内の人間ならともかく、いつか他人を傷つけてしまうのではないか? という不安というか危機感みたいなものを絶えず感じている。そういう意味では、人間的に丸くなったという感じもする。トラブルを避けるようになった。

大人しく、控えめに、紳士的に暮らして行こう! と決意を新たにする出来事だった。


2001.3.5

「スナックさやえんどう」という野菜がある。

普通のさやえんどうと比べると、さやの部分もまめの部分も厚く大きく、似て非なるものという感じが強い。匂いにさやえんどうの面影を僅かに残しているが、これも普通の物と比べると、非常に弱い。味は、たいそう甘い。赤ピーマンなどに通じる甘さで、野菜本来の持っている甘味よりはかなり強い感じだ。

食べ方は、サッと茹でて、マヨネーズやドレッシングなどと和えて食べるという、シンプル極まりない方法が最も美味いだろう。昨日は、マヨネーズとオイル・アンド・レモン(バジルの香りが入ったオリーブ・オイル、塩、胡椒、レモンの絞り汁)の2パターンを作ってみたが、オイル・アンド・レモンが抜群に美味い。あっさりした味付けで、スナックさやえんどうの甘味を楽しむのが良いようだ。

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ヴェルモットという酒がある。

イタリアでは、食前酒としてオン・ザ・ロックなどで飲まれており、カクテルでは最も知られているマティーニに使われている。白ワインに薬草やスパイスを配合した物が一般的だが、ビアンコ、いわゆる赤もレパートリーに加えられている。また、カラメルなどの糖分を加えて、甘い味わいに仕上ていることも特徴だろう。このような糖分の添加を極力抑えたドライという種類もある。私の好みはエクストラ・ドライという超辛口(マティーニに使われるのも、これ)だ。

銘柄も色々あるが、一般的に広く知れているのは「CINZANO(チンザノ)」だろう。私はモータースポーツが好きだから、イタリア車を常にサポートし続けている「MARTINI(マルティニ)」を愛飲している。この二つのメイカー、飲み比べてみるとMARTINIの方が味、コク、ドライさなど、ほとんどの部分で上回っている。色もCINZANOが透明なのに対して、MARTINIはやや黄色みがかっている。

このヴェルモット、酒蒸しや香り付けに使っても非常に効果的だ。白ワインを使うよりも、薬草やスパイスが入っている分だけ、風味が良い。鶏肉や牡蠣のワイン蒸しなどには、絶対的な相性の良さを発揮する。ワインのような「妙な酸味」がないのが、非常に好感が持てるところだ。おそらく、薬草やスパイスがそういった無駄な? 味を殺すのだろう。

飲んで良し、料理に使って良し。そして安い。結構ハマる酒だ。


2001.3.2

最近、テレビの実演付きショッピング番組(大抵は深夜)などでも取り扱われている「スポンジ」にハマっている。

髪の毛の何百分の一だか何千分の一だかの細さの繊維で作られたスポンジは、洗剤をまったく使用せず、ただ水で濡らすだけで汚れが落ちるという。「ホントかよ〜?!」というのが番組を見たときの正直な感想であった。先日買い物の際、スーパーマーケットで売られているのをたまたま発見した。試しに買ってみるか? ということになったのだ。

早速試してみると……これがスゴイのである。台所周りはもちろん、風呂場、窓、車、壁などなど、あらゆる汚れを落しまくるのだ。普通のスポンジで力いっぱい擦っても取れない汚れが、このスーパー・スポンジだと、サッと撫でるだけでキレイになるのだ。まさにカルチャー・ショックだった。ガスレンジ周辺や換気扇周りの頑固な油汚れも、洗剤無しでキレイになるのには本当に驚いた。

このスポンジ、特に表面がツルツルした物に効果を発揮するようだ。私は専らグラス磨きに専念している。本当はこんなにキレイだったのか! と思わせるほどに、結構ガラス製品は汚れているのだ。色付きのガラスなど、色が変わったような錯覚に陥る。こうしてキレイになったグラスで飲む酒の味は、また格別なのだ。

東急ハンズに、大型のスポンジを発見したから、今度はこれで全面洗車しようと思っている。


2001.3.1

昨日は、年度末間近&月末という殺人的な忙しさの中で、とうとう更新をすることができなかった。初のサボリである。

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ずっとスポーツをやってきて、しかもこの歳になると「古傷」という厄介物を大なり小なり抱え込んでしまっている。

私の場合は、左右の足首の靭帯だ。小学校では野球とサッカー、水泳、中学、高校とサッカーと水泳を本格的にやってきた。水泳はともかくとして、サッカーでは足首の捻挫をかなり頻繁にやってしまった。当時はまだまだテーピングなどという予防やアフター・ケアのための技術も普及していなかったこともあり、高校を卒業するころには足首の靭帯はボロボロの状態であった。

怪我をしても、大した治療をするわけでもなく、完治とは程遠い状態なのにトレーニングを再開する、という悪循環を続けた結果、一般の状態より靭帯が伸びたままになってしまったのだ。こうなると、ちょっと足首を捻っただけ(普通の人なら「痛っ」くらいで済むような状態)でも、酷い捻挫になってしまう。いわゆる「捻挫癖」がついてしまうのだ。伸びてしまったゴムのような靭帯の状態といえば、分かりやすいかもしれない。

高校のときにかかった整形外科では「次にやったら、靭帯を切り縮めなければならないね」と言われ、それ以来恐ろしくて医者へ行けなくなってしまった。そういうこともあって、足首の治療法やテーピングの本を買い込み、独学で捻挫との付き合い方を身に付けることとなった。その知識を簡単にまとめると、先ず冷やすこと、そして固定すること、というのが捻挫したときの治療の基本のようだ。

そして何より大切なことは、怪我の予防だ。運動するときには、必ずテーピングをする習慣をつけることによって、かなりの確立で怪我が予防できる。テーピングの本質は、弱った靭帯の代わりをすることなのだ。包帯の代わりではない。今では足首だけで、3種類のテーピングをマスターした。

テーピングとともに、弱った靭帯周辺の筋力を強化することも非常に重要だ。筋力によって靭帯の弱さをカヴァーするのだ。私の場合、キックボクシングがその筋力強化に大変役立っている。常につま先立ちの状態で、しかもつま先を軸とした回転運動が足首周辺の強化に効果をもたらしている。さらには、キックを始めたことにより、体重もかなり落ちた。それも足首への負担を軽減する要因になっているだろう。

結局古傷は、一生付き合っていかなければならない。うまく飼い慣らすしかないのである。

というようなことを、古傷の疼く今日のような天気(実際、昨日の夜から疼いていた)で思い出した。


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