2001年1月分


2001.1.31

ここ最近、舌も唇も痺れるような「辛さ」にハマっている。

この間(2001.1.11)も書いたのだが、山梨産の「練り香味唐辛子」というシロモノだ。元々は山梨名物の「ほうとう」やうどんに混ぜて食べる物らしい。私が味わった調味料の中では、おそらく最も強烈な辛さを持っている。非常に強烈なインパクトを持っていながら、実に深い旨味を併せ持つ逸品だ。

鍋物をするときに、タレと混ぜて使うことが多いが、その辛さは、あっという間に味がわからなくなるほどだ。しゃぶしゃぶ用の「胡麻ダレ」との相性が非常にいい。胡麻ダレの甘さと見事なコラボレーションを見せて、さらに辛さが引き立つ。

白い胡麻ダレが真っ赤に染まっていく様を見ていると、自虐的な期待感と歓喜の波が押し寄せてくる。そこに刻んだネギをブチ込めば、最強のタレのできあがりだ。

---------------

私の夜中の奇行については、既にいくつか紹介した。

一昨日の晩、またも奇行が発覚した。

深夜、突然ベッドから起きあがった私は、トイレへ行き放尿。その後冷蔵庫前へ移動し、ポカリスウェットをボトルから直接摂取。ベッドへ戻って再び就寝した。これだけでは、何の奇行でもない。誰でも行う通常の深夜の行動だ。

問題は、私がこの一連の行動をまったく覚えていないということだ。

奥さんは私が起きあがったときと、帰ってきたときに「どうしたの?」と何度も声を掛けたと言う。それに対して、私がまったく返事らしい返事をしなかったため、酷く腹を立てていた。無視されたとか、悲しかったとか、酷すぎる……などなど。こうして私が自分の行動に自覚がなかったことが判明したのだが、今私はある不安に怯えている。

夢遊病? 過去このようなことは一度もなかったのだ。将来的には、老人になったときに「徘徊」するのだろうか? 本当はこのような行動はなく、奥さんが単に私をハメようとしているだけなのか? しかし、彼女がそんなことをして得するようなことはない。

不安に慄くChuteであった。

-------------------

ここ最近、ベッドにいることが多かったので、腰を据えて本を読むことができた。Book Reviewを更新した。


2001.1.30

何年ぶりか? というくらいに酷い風邪だった。

インフルエンザだったのだろう。先週の水曜日夕方が自覚症状の出始めだった。それから木、金と苦闘の日々を送り、土、日は完全にKO状態だった。何といっても「熱」が辛い。結局、ほぼ4日間約38℃の高熱にさらされていたのだ。頭は呆けてくるし、何より気力が衰える。やっと動く気になったのが昨日のことだ。

というわけで、昨日は病院へ行った。私の記憶が正しければ、もう5年は病院へ行っていないだろう。それほど丈夫であり、はたまた医者嫌いなのであるが。しかし、病院とは聞きしに勝る老人天国であった。

混雑を避けるつもりもあって、私は8時半には病院へ着いた。ところが、待合室は、既に老人たちの楽しい社交場となっていたのだ。自分のどこが悪いか? 今どんな薬を飲んでいるか? に始まり、近所の噂話や家族の話しと尽きることなく展開されていく話題の豊富さは、さすがに年輪を重ねた人々の豊かさを感じさせる。

さらには、そのスローモーションのような動きのノロさが、診察時間の引き延ばしと渋滞を呼ぶ。私がいる間に来院した患者の内訳は、10歳未満1人、20代2人(男1、女1)、30代1人(私)、40代無し、50代無し、60代以上たくさん……というものであった。

本当に辛そうにしていたのは、もちろん20代と30代の若者なのは言うまでもない。病気の人にとっては迷惑な話しなのかもしれないが、暖かく広々とした待合室で、近所の仲間と交流を深め合うのも悪くないな……と結構心が和む思いを感じるのは私だけだろうか?

--------------------

「マブキン」という言葉を初めて聞いた。

今回の高熱のせいで、私の目蓋は腫れ上がった。それを見た奥さんが笑いながらのたまったお言葉だ。目蓋が金魚のように腫れていることを「マブキン状態」というのだそうだ。言われてみればその通りで、確かに私の目蓋は、デメキンのような状態であった。

私的には「痣のない試合後のボクサー」という感じがしたのだが……。高熱にうなされている間、目の奥がズキズキと疼いていた。それが原因で「マブキン」となったのであろうが、正確に表現すると、実は目蓋ではなく、目の下の部分が腫れているのだ。

懸命な冷却措置にもかかわらず、マブキンはなかなか去らなかった。しかし、熱が治まると、ウソのようにマブキンも去った。まったく不思議な現象であった。


2001.1.26

本格的に風邪をひいてしまった。

昨日は出社したのだが、どうにもこうにも調子が悪く、早退した。今は仕事が非常に忙しく、休むことができない。昨日も病人とは思えない集中力(火事場のバカ力ともいう)で、2人分の仕事を半日でこなし、早退となった。

家へ帰ってからもさすがに元気がなく、ずっと寝て過ごした。本当なら今日も休んで寝ていたいところなのだが、そうもいかない。というわけで、熱と咳でヘロヘロになりながらも出社している。今日もとんでもない集中力を午前中に使ってしまい、現在はエネルギー切れ状態だ。

この週末は寝て過ごすことになりそうだ。

-------------------

初期のころのヴァン・ヘイレンが好きだ。

特に2枚目のアルバムは、非常に気に入っている。彼らの演奏を聴いていると、ほとんどが一発録音であることに気付く。エドワードがギター・ソロに入ると、バックの演奏がベースとドラムだけになるのだ。そんな曲が8割ちかくある。たとえオーヴァー・ダヴィングしていたとしても、一発録音の後にエドワードがバッキングをソロの部分に入れたりしている程度だ。

レッド・ツェッペリンのファースト・アルバムもほとんどが一発録音であったのだが、こういった臨場感というかライヴ感覚のスタジオ録音をしているバンドというのは、現在ではほとんどないといって良いだろう。ジャズでもエレクトリックなものは、ほとんどがオーヴァー・ダヴィングの嵐だ。

ライヴで再現不可能な曲というのは、それはそれで面白いのだが、やはりどうしても実現可能なものと比較すれば、面白みに欠けるような気がする。アレンジを変えてライヴで演奏するのは、ある意味反則だと思う。また、ギター・ソロなどが毎回同じというのも、インチキ臭い。

もっとルーズで自由な表現ができる音楽というのを目指したい。そういう意味では、今後バンドを組むようなことがあるなら、ブルースやファンク、ソウル系のバンドがいい。一昨年の後半、JB's(JBことジェームズ・ブラウンのバックバンド)の最新作を聴いたときには、一発で痺れた。50代、60代のオッサン達の演奏とはとても思えない、カッコ良さがすごかった。

ちょっと先の話になるのだが、JB'sの実質的リーダーであるメイシオ・パーカーが4月にやってくる。是非とも行きたいライヴのナンバー・ワンだ。2%のジャズと98%のファンク! という彼のキャッチにたまらなく興奮させられる。

ベース欲しい病がこんなところまできてしまった。


2001.1.24

久しくライヴに行っていない。

Blue Note東京のホームページ(http://www.bluenote.co.jp/)をチェックしていたら、先々週はジョン・スコフィールド(ギタリスト。マイルス・バンド出身)のライブだったのだ。クリスマスや年末などにもライヴに行こう! とは言っていたのだが、なかなかスケジュールが合わなかった。去年の夏には、JBのライヴも逃がしている。

大きな会場で行われるライヴよりも、ライヴ・ハウスなど小さな会場で行われる方が断然好きだ。ジャズ系のライヴ・ハウスは、酒や料理が出るし、タバコもOKだ。寛いだ状態で良い音楽と接することができる、という点だけでも小さな会場で聴く価値がある。ミュージシャン自身も小さな会場で演る(やる)方が、リラックスしているように見える。

マイク・スターン(ギタリスト。マイルス・バンド出身)のニューヨークでの違法録音ライヴを12、3年前に行ったが、そのテープを聴いていると日本とアメリカのライヴの楽しみ方が大分違うのが分かる。日本だと、やはり聴く方に集中してしまい、会場の雰囲気や料理や酒を楽しむ方への意識が希薄になってしまうようだ。

ニューヨークのように、一流ミュージシャンが常時出演していたり、ホームグラウンドにしていたりという環境であれば、聴く方も慣れているのかもしれない。マイクのライヴを聴いていると、演奏の合間には皿やグラスがガチャガチャいう音や、客のおしゃべりや笑い声がすごい。演奏中でもボーイがガンガン料理や酒を運ぶし、レストラン・バーのBGM的位置付けに演奏があるのだ。

それでも、客はキチンと演奏を聴いていて、演奏中は静かにしているし、各々のソロ・パートが終わるごとに惜しみない拍手を送る。根本的に楽しみ方を知っているのだ。

日本の場合は、やはり「滅多に聴けない、観られない」というところが演奏に意識が傾いてしまう要因だろう。しかも高いお金を払って、というところにも原因があるだろう。日本のライヴ・ハウスでは、一流どころの場合、一万円以上はチケット代だけでかかる。そこへ料理だ酒だと頼めば、一人頭二万円は見積もっておかなければならないだろう。これがニューヨークあたりでは、半分の予算で済むのだ。

学生の頃はドップリと音楽に浸かっていたから、「Jazz Life」や「スウィング・ジャーナル」などいう雑誌を定期的に読んでいた。ライヴや新譜の情報を常にチェックできたのだ。しかし、今やライヴ情報はインターネットから、新譜はCDショップでという、貧相な情報源を頼りにしている。私自身の「ヒマな時間」だけが頼りなのだ。

今年は「Jazz Life」でも定期購読しようか???

-------------------

Chute改造計画も無事に完了し、スキムボードは暖かくなってから、という空白の現在、にわかに「ベース欲しい病」にかかりつつある。

こういった「にわか病気」にかかるのは、ちょっとしたキッカケなのだ。今回は「Blues Brothers 2000」という映画を観た(もう10回目くらか?)のがキッカケだ。その後、Blues BrothesのCDを聴きまくっているうちに、発病となった。

欲しいベースは数々あるが、やはり憧れの逸品というのがある。Fender Jazz Bassの1962年モデルだ。今や100万円出しても買えないほどの希少価値なのだが、やはり永遠のアイドル、ジャコ・パストリアスの愛器という魅力は絶大だ。まだ大量生産の犠牲になる前の、本当の手作りだから、骨董品としての価値もあるのだろう。宝くじでも当らない限りは、お目に掛かれない。

サドウスキー、ムーン、そしてもちろんFender……メイカーは違えども、形はオーソドックスなJazz Bassタイプがいい。40年以上にわたって支持され続けた形というのは、それだけデザイン的にも機能的にも優れているということだ。私も、過去所有していたベースは、すべてこのJazz Bassタイプだ。弾きやすさ、形、音(ここが最も重要)とすべてが好みと一致するのだ。

もう一つ、欲しいベースがある。Fender社の創設者レオ・フェンダーが立ち上げた別ブランド「ミュージック・マン」のスティングレイという物。形はFenderの伝統を引き継ぎつつ、リア寄りにハムバッキング・タイプのピックアップを装備した、形・音ともに優れた逸品だ。

ベースへの熱い想いは尽きないのだが、先立つ物がない。三万円以下の安いベースを買って、しばらくは鈍った左右の指を昔のように良く動く指に戻す方が先決だろう。これなら、なんとかなりそうだ。

早速、週末には御茶ノ水へ出撃だ!


2001.1.23

ウニが好きだ。

生(なま)で食べるも良し、焼いて食べるも良し。しかし、今日は究極に美味い食べ方をご紹介しようと思う。これは、以前にも書いた(200.12.4参照)等々力の寿司屋から盗んだテクニックだ。洋風とも和風とも取れる「折衷型ウニご飯」である。

その寿司屋では、先ずホタテのバター焼きを作り、それをバターごと小さな器に移し、そこへ生ウニを投入する。ウニを潰して練るように混ぜながら、さらにご飯を投入して混ぜるというものだ。味付けは、塩・胡椒だ。バターの風味とウニの風味が見事に混ざって、さらにはホタテの食感が抜群だ。

私は、溶かしバターとウニ、味付けに醤油を使って、これを作ってみた。バカ美味! である。バターとウニという、濃厚な味がダブルであるため、量はそんなに食べられないが、一度食べたらやめられない味である。それぞれの素材の配合がポイントとなる。

今後、生ウニを入手した際は、必ず食べることになるだろう。

---------------

久々に中東分析をやってみる。

「22日、ブッシュ大統領が在イスラエル米大使館をテルアビブからエルサレムに移すことを検討する」

この発表の意味を考えてみた。エルサレムは、国際的にもイスラエルの首都とは認められていない。敢えてそこへ大使館を移転させるのである。パレスティナ問題の一つに、エルサレムの問題がある。これを巡るイスラエルとパレスティナの衝突を抑止する目的があるのではないだろうか?

キリスト教の聖地であると同時にイスラム教の聖地でもあるエルサレム。この地の帰属を巡って両国の争いは絶えない。いわゆる「嘆きの壁」にも、過去の衝突による銃弾の痕跡が残っている。宗教的な聖地を放棄することは、その後の和平がどのような形で決着しても、負けを意味する。両国にとって絶対に譲れないところだろう。

イスラエルでは首相選挙が近づいている。現バラク政権への不満が高まり、対パレスティナ強硬路線を掲げる候補が当選すれば、紛争は混迷を深めることになりかねない。テロに対する徹底抗戦は、さらなるパレスティナ側のテロ行為を呼ぶことになる。

そんなことが予想される中での今回の発表は、仲介国であるアメリカの意思表示である。和平実現への意欲を示すと同時に、紛争を起こせばアメリカの顔を潰すことになるぞ、そんなことは許さん! という脅しでもある。

ブッシュ政権にしてみれば、前政権からの引継ぎである課題であるのだが、これを実現できればアピール度は非常に大きい。ユダヤ系、アラブ系の国民からの支持を確実な物にするし、世界へ向けても低下しつつある「アメリカの威信」を回復する材料にもなる。

イスラエル首相選挙の行方とともに、注目すべき事柄だ。

------------------

甘い物はあまり好きではない。

食べられるのは、チョコレートくらいだ。あんこにしても生クリームにしても「胸焼け」と「気持ち悪い」という症状が出てしまう。他人様ネタとなってしまうが、先日沖縄へ行った際に、血も凍るシーンを目撃したので、ご報告しようと思う。

奥さんのご母堂とその友人、我々バカ夫婦が、沖縄世界遺産巡りの最後に立ち寄ったのが「残波岬」だ。ここは、日本の海にしては珍しく、パブリック・ビーチがある。入場料や施設使用料といったものを取らないビーチだ。岬の先端は、おそらく沖縄の最西端で、灯台がある。

ビーチの近くに、去年のサミットの際、EUの委員長か何かが立ち寄ったか泊まったかしたホテルがある。ここで我々一行も休憩を取ろうということになり、ラウンジへ。籐製のチェアなどが程好い間隔で並べられ、プールなども見える南国風のラウンジは、これまた程好く空いていた。

コーヒーやケーキなどを頼んで、楽しくその日の夜の予定などを話していると、ボーイさんが隣の席(夫婦の背後ということになる)へ直径が30cm以上ありそうなチョコレート・ケーキを運んで行く。このケーキで良いのかの確認か? お土産か? くらいに思っていた。しかし、そのボーイさんは「手ぶら」で戻って行くではないか! 頬には戸惑いが強く現れた、引きつった微笑を貼りつけている。

ボーイさんとお客の会話をプレイバックしてみると……。「この日とこの日はこれますから……」などという予定にを伝えていたようだ。てっきり、お客同士の会話かと思っていたのだが、どうやらお客とボーイさんの会話であったようなのだ。

トイレに行くフリをして、背後を観察した。その席には中年に近い男女のカップル? らしき二人が座っている。結構キレイなお姉さんと、かなり野暮ったいヒゲ面の男だ。このヒゲ面男が、一人で大きなチョコレート・ケーキに取り組んでいる。約15分で半分近くお食べになったらしい。傍らに置かれたコーヒーには、ほとんど手をつけてもいない。

見ているだけで胸焼けしてきそうだ。

帰りに、レジで突撃取材を試みた。その結果分かったことは……@ほぼ毎日来る。A必ずケーキを丸々一個食べる。Bホテル側は彼のために必ずケーキをリザーブしている。と先のボーイさんが苦笑いと共に答えてくれた。会話のプレイバックは、彼の来店の予定をホテル側に伝える物であったのだ。

世の中にはすごい人がいるものである。


2001.1.22

週末にまたしても雪が降る、という何とも忌々しいことになった。

前回同様、ホットラム片手に雪を眺めたが、今回はそんな風情ある時間はあっという間に吹っ飛び、23時過ぎから「雪掻き」という重労働を課せられてしまった。それというのも、現在私は、マンションの自治会の理事長という要職に就いている。率先して人が嫌がる仕事をこなさなければならないのだ。

結局、誰も手伝ってくれる人が現れないまま、約2時間の作業を終えた。寒さに手足の指の感覚は鈍り、顔は冷え切り、鼻が垂れ、涙が滲み、しかしダウンジャケットの中の体は汗にまみれる……という壮絶な状態で、さすがの私もクラクラだった。作業後のホットラムの美味さが身に染みた。

しかし、普段の鍛え方が一般ピープルとは一線を画している私は、翌日も筋肉痛になることなく、快適な目覚めを迎えたことは言うまでもない。

----------------

実は、我々夫婦はクリスマス・プレゼントをお互いに送っていなかった。

というわけで、急遽週末に贈ることにしよう! という企画が持ちあがった。そこで先ずは土曜日に、私のスーツを買いに行った。というのも、奥さんに言わせれば、私は普段着のためなら惜しみなくお金を遣うが、スーツには一向に興味を示さない。見るに見かねて? スーツを進呈することにしたらしい。

上下でサイズが違う(上が大きく、したが小さい)、という特殊&不経済な体の持ち主である私は、今までスーツはずべてオーダーだったのだ。しかし今回は、既製品から選ぶということで、自ずとサイズが豊富な外国製となった。

おりしも二子玉川のショッピング・センターでは「6 Days」というバーゲンが開催されていた。早速ラルフ・ローレンへ赴いた。こういったいわゆるブランド系のショップでは、セール対象外という商品が実に多い。ラルフの場合も、スーツは対象外商品であった。それでも、10万円も出せばスーツは手に入るのだが、そこは買い物上手の我々。一時保留して、近くに店を構えるブルックス・ブラザーズへ。

こちらブルックスでは、ほとんどのスーツがセール対象品となっており、すぐさまブルックスで購入することが決定した。しかし、案の定ジャケットでサイズを合わせると、パンツは大きくなってしまう。仕方がなく、ウエスト&ヒップを詰めて対応することになった。渋いチャコール・グレーのスーツで、今風の細身ではなく、オーソドックスなシルエットはさすがブルックスだ。

ネクタイまで新調して、30%オフで買ってもらった。しかし、サイズ調整のため、できあがりは30日以降ということだ。デビューは二月ということになる。

----------------

翌日はアメ横だ。

今度は奥さんのための買い物だが、こちらは何と靴&普段着。

先ずは靴屋へ。ダナー・ケブラー・ライトという名品が欲しいという。この靴は、以前私が入手したマウンテン・ライトが総革なのに対して、側面を中心に大部分がケブラー繊維で作られている。軽さと強靭さを両立した、まさに革命的な逸品だ。しかしチビに合うサイズはなかなかない。需要もほとんどがメンズに限られているという。しかし、そこはアメ横の生き字引といわれる私だ。ちゃんとレディース物を置いてある店を知っている。ニ割引でゲット。

続いて、エヴィス・ジーンズが欲しいという。

こちらは、バック・ストラップの付いた、シルエット的には私のLee101と同タイプの物。オーソドックスな501タイプのシルエットしか売っていないアメ横のジーンズ・ショップだが、1軒だけエヴィスのバリエーションが多い店がある。非常に小さく目立たない店なのだが、ここの品揃えはジーンズだけでなく、色々良い物珍しい物が揃っている。私のご贔屓ナンバー・ワンだ。

チビ向けのサイズが奇跡的に1本だけ残っており、裾上げに30分ほどかかったが、無事にエヴィスをゲット。奥さんもセルフ・ヴィンテージへの道を歩き始めた。

私は、Wall'sというメイカーのダウンジャケットを衝動的にゲットした。ダウンの量はかなり少な目で、一般的な物と比べるとかなり薄い。しかし、MA-1のようなショート・タイプで、シルエットが私の好みにピッタリだったのだ。軽いことにかけては、他の追随を許さない物がある。

こうしてボーナスでもないというのに、我々バカ夫婦は買い物に狂った。果たして、カードの請求が回ってくる来月以降、我々の生活は大丈夫なのだろうか?


2001.1.19

日曜の午後から、雪の金沢への出張が決まった。

寒さに弱い、という個人の弱点は、会社には通用しない。「沖縄になら、喜んで行きますよ!」という私の発言は、まったくのノー・リアクションで却下された。考えてみれば、会社として沖縄へ行く用事がないのだ。北陸方面は記録的な大雪で、車の中で一酸化炭素中毒で死者まで出ている。はたして、寒さに弱い私が、現地でまともに仕事ができるのだろうか?

というわけで、月曜日と火曜日の更新はお休みだ。

---------------------

ごく近い友人が「急性白血病」という診断を下れて、たいそう凹んでいる。

私の歳くらいになれば、病気や事故で何人かの友人を亡くしているが、いわゆる癌の類の診断を下された友人はこれで2人目だ。彼は一昨年結婚したばかりの、まだまだ新婚さんで、奥さんや両家の家族の、そして本人の悲しみや苦しみを考えるとやり切れない気持ちになる。

医学が進んだ現在では、白血病は決して不治の病ではない。しかし、最低でも6ヶ月といわれる入院生活やその後の社会復帰へ向けてのリハビリを考えると、ほぼ今年一杯は闘病生活を送ることとなる。また、抗癌剤による副作用などを考えると、精神的にも肉体的にもダメージは計り知れない。

昨日まで元気だった人間が、突然病に倒れる。彼は、いわゆる健康食品などの体に良い食品を採ることの実践者だった。酒もタバコもやる私などと比べると、遥かに健全な生活を送っていた。皮肉なものである。

この話しを奥さんにしたとき「あなたでなくて、良かった」という言葉が真っ先に出てきた。

本質を突いた言葉だ。この言葉を聞いたとき、映画「スピード」で、老婦人が犯人の警告を無視して、警官隊の車へ乗り移ろうとして殺されるシーンでのサンドラ・ブロックのセリフを思い出した。「自分でなかったことを、神に感謝した」というものだった。

人間誰しも、我が身とその周辺が最も大事なのだ。それ以外のところで起きる事は、日常茶飯事であっても、我が身に置き換えて考えることはできない。難病を抱えている人というのは、たくさんいるにもかかわらず、身近で発覚しない限りは、対岸の火事だ。近くて遠いところに感じている。

昨年、私の父も「パーキンソン病」という診断を受けた。元世界ベビー級チャンピオンのムハンマド・アリが患っている難病だ。そのときの母の悲しみようは、大変なものであった。しかし、私は努めて普通の人間と同じように接することを心がけている。父の気持ちを病人にしないためだ。

心の持ちようで、病気の回復は違う。友人にもそれだけは心がけて接しよう、と決意した。

どうも、暗い話になってしまった。

--------------------

そうこうしているうちに、お知らせが入ってきた。この記録的な雪のため、出張が取り止めになったのだ。寒さのために、私が働けないのではなく、雪のために仕事がほとんどできないからだ。

というわけで、来週は月曜日からちゃんと更新する。


2001.1.18

沖縄で「なかみ」と呼ばれる食材がある。

豚の腸を茹でて刻んだたものなのだが、これが非常に美味い。変な臭みがなく、味は非常にあっさりしており、食感も歯ごたえがあって色々な料理に対応できる。本土で食べる、いわゆる「モツ」は牛の腸であり、こちらとは一線を画している。

沖縄では、昆布ダシのお吸い物「なかみ汁」や野菜などと炒める「なかみイリチー」が一般的な食べ方だ。味噌や生姜などで臭みを消す必要がなく、十分に茹でこぼしてあるからまったく脂っこくないため、お吸い物として食べることができるのだ。イリチーにしても、さっぱりした野菜の旨味を生かしたできあがりになる。

このなかみ、先日沖縄へ行った際に、公設市場で1kgほど買ってきて、冷凍保存しておいたものをチビチビと食べている。昨日はゴーヤーとニラと共に胡麻油で炒めたイリチーにして食べた。味付けは塩・胡椒と醤油だ。さらに仕上に卵でとじて、我が家オリジナルのチャンプルーとも呼べる「作品」となった。

ご飯には焼いたサケをほぐして醤油と酒に浸した物と白胡麻(摺ってない物)とともに混ぜご飯にした。おまけに一味唐辛子をたっぷりと効かせて、お得意のピリ辛に仕上た。油の乗ったサケと胡麻にプチプチ感と香ばしさが何とも言えない美味さを醸し出す。

シンプルだが、文句無しに美味い夕食であった。

-----------------

沖縄料理についてちょっと分析してみた。

最大の特徴は、ニンニクなど匂い付けや臭い消しに使われる物を使わないことだろう。伝統的な沖縄料理にニンニクが入っているのを見たことがない。また、生姜の使用率も非常に低い。ラフテーなど、豚肉の煮物に使われているくらいか?

味付けは、徹底して「塩」だ。胡椒や醤油の登場する場面は少ないようだ。汁物、イリチー、チャンプルーなど代表的な料理は、ほとんどが塩のみの味付けとなっている。あっさりとしていて、素材の旨味が生きるような味付けなのだ。一方では、豚肉の煮込みのような濃厚な味(醤油、黒糖、生姜など。とはいっても、見た目よりは遥かにあっさりしている)があって、バランスは取れている。

そして、隠し味的に使われるのが「泡盛」だ。豚肉の煮物は、水と泡盛を50/50で煮込むと非常に美味く仕上がる。炒め物も味付けする前に加えてさっと一炒めすると、味がグッと良くなる。ポイントはアルコール分を十分に飛ばして、泡盛の香りと風味だけを残すことだろう。

これでは、あまりにあっさりし過ぎている。我が家では、やはり「醤油」の存在は欠かせない。同じような方法で調理を進め、最後に醤油で味を整えるのだ。美味い物を、さらに自分好みの味に仕上げる。料理は工夫した者勝ちだ。


2001.1.17

奥さんが突然復活した。

昨日の朝は声も出ないような状態だったのだが、練習を終えて帰宅すると、すっかり元気になり声も普段通りに戻っていた。「家に帰って一杯やったら直った」とは、本人の弁だが……不思議な立ち直り方である。具合が悪くしょんぼりしていたときと、復活を果たして元気を取り戻したときのコントラストがあまりに見事で、見ていて飽きない。

一方では、職場で風邪をこじらせて入院(肺に水が溜まった)する人まで出てくるほど、今年の風邪は呼吸器系にダメージを与えるようだ。嘔吐感も伴う場合があるようなので、熱の苦しみとは別の苦しみも待っている。

今ひいている人も、まだひいてない人も、注意が必要だ。

--------------

良い本との出会いは、良い人との出会いに似ている。

本屋で平積みされている本の表紙を見たときなどに、心に訴える物があるのだ。それはタイトルだったり、作者の名前だったり、挿絵だったりするわけではなく、全体的な雰囲気が醸し出す何かだろうと思う。「読め〜、読め〜」という声が聞こえるようなのだ。

この「何か」を明確に意識したのは、大藪春彦(そのうち、彼については別口で語ろうと思う)に中学生の頃出会ったときだ。かれの衝撃のデビュー作「野獣死すべし」との出会いであったのだが、本から受けた衝撃と出会った衝撃があまりに大きかったこともあって、本屋を徘徊することが、立ち読みを含めて、より楽しくなった。

つい最近も、そのパターンで出会った作家が何人かいる。Book Reviewにも登場しているA.J.クィネルは、数ページ読んだ瞬間にすべての著作が欲しくなった。前々から書評などで評判の高かった、スティーブン・ハンターもそうやって出会った作家の一人だ。

もちろん、何かの予感に捕われて買ったが、全然ダメだった作家もいる。映画化もされた真保裕一は、全然馴染めなかったし、日本のホラー作家のほとんどと相性が悪い。大ヒットの「リング」は、デキの悪い推理小説もどき(実際に乱歩賞に応募したが、ボツになったらしい)という評価しかできなかった。

また、買った当初はまったくダメだったのに、何年か後にひょんなことから面白い作家のカテゴリーに移行する作家もいる。フレデリック・フォーサイスやスティーブン・キングなどは、その典型だろう。したがって、今後復活するかもしれないから、面白くなかったからといって、無下に本を棄てることができないのだ。

そして、本の山ができていく。

------------------

Lee101の育成を始めた。

45RPMの育成も終了していないというのに、見ているだけでは我慢できなくなってしまったのだ。というわけで、45RPMとLee101を交互に履くことにした。Lee101は11.5ozというかなり薄目の生地だから、ひょっとすると45RPMよりも早い成長を見せるかもしれない。洗った後の色の落ち方を見ても、それは予想できる。

この2本が完成すると、既に完成しているエヴィスと共に3本の「セルフ・ヴィンテージ」ができあがる。この育成の過程を面倒だと思う人は、古着(完成済みヴィンテージ)を買うのだろうが、やはり自分で育てた色落ちを楽しむのが一番だ。

古着を嫌う人のために、現在はメイカー(LeeやLevi's)から精巧なユーズド加工された新品も発売されている。これはこれでいいのだが、よくよく観察すると、やはり贋物の感じやわざとらしさが見えてきてしまう。それに、楽してカッコ良さを手に入れるのは「卑怯」な気もする。

そんなのどうだっていいじゃなか! と言われれば、それまでのことなのだが……。それが「コダワリ」というものだろう。


2001.1.16

今年の風邪は大分長引くようだ。

先週から続いている、奥さんの闘病生活はまだまだ完全復活とは言えないようだ。今回は熱については大した事はない。何よりヒドイのは喉、咳、鼻だ。症状の進行もこの順でくる。咳と鼻の合併で、夜はかなり辛いようだ。そして咳が酷くなると、声も出なくなる。

栄養の付く食事と睡眠と十分な運動が風邪の予防にも繋がると思う。

----------------

ついこの前(2001.1.13)も書いたが、男の簡単料理の究極は、何と言っても「ステーキ」だろう。素材さえある程度のレヴェルをクリアしていれば、誰にでも簡単にできる料理のナンバー・ワンだ。

最もシンプルなのは、塩・胡椒とニンニクだけで焼く方法だ。

焼く前に、肉に塩・胡椒して、包丁で切れ目をいれておく。次に、フライパンに油を引き、ニンニクを温める。ニンニクの香りが油に移ったら、強火にして、肉を焼き始める。ここでポイント。片面は強火で良く焼くこと。付け合せにキノコやインゲンなどを炒めるなら、ここで一緒にフライパンへ投入してしまう。

焦げ目が付くくらい焼き上げたら、裏返して中火にする。その間に付け合わせも柔らかくなってくる。最後の仕上げに、醤油をフライパンに沿って回すようにかけて味と香りをつければ、できあがりだ。

このまま食べても、もちろん美味いのだが、ここで私は秘密兵器「ワサビ」を使う。焼き上げたステーキをマグロの刺身ぐらいの大きさにカットしてしまい、ワサビを擦って食べるのだ。これは、ご飯との相性がピッタリで、ガツガツ食べられること請け合いだ。

酒は、赤ワインなどと気取ったことは絶対に無しだ。切れ味重視で、バーボンのソーダ割り、サッパリ味重視でビール、強めが良ければテキーラのオンザロックなんかがいいだろう。

手早く、美味く作れる男の料理の究極だ。

----------------

職場で「貢物」を条件にマッサージ屋をやっている。おかげで、職場ではちょっと小腹が減ったときに、おやつに困ったことがない。

握力75kgの人間マッサージ・マシンだ。「上手い」「気持ちいい」と好評を博している。どういうわけか、幼い頃からマッサージが得意だ。誰からも喜ばれるマッサージができるらしい。気を良くして、学生の頃、ツボやマッサージの本を何冊か読んで、勉強もした。最近では「スポーツ・マッサージ」の本も購入した。

自らもスポーツをするから、必要性に迫られて勉強しているところもあるのだが、元来が人の体を弄くり回す(決して変な意味ではない。そちらの方も嫌いではないが……)ことが好きなのだろう。今では頭の先からつま先までマッサージできるテクニックを持っている。

私自身は、人からマッサージを受けることが苦手だ。痛いかくすぐったいかのどちらかしか感じられないからだ。原因を探ってみると、親指などの指によるマッサージはまずダメだ。掌と手首の境のような押す範囲が広い部分でされる方が良いようだ。

私のジムでは、足の踵を使ってほぼ前身のマッサージをするが、ケツのマッサージだけはくすぐったくて我慢できない。足や背中などは結構気持ちがいいのだが……。

総合的に考えると、筋肉が厚いから、普通の力ではマッサージにならなかったりすくぐったかったりする。しかし、力を入れ過ぎると、指では鋭角的に刺激が入ってしまい、痛いと感じてしまうようだ。それに、生まれてこのかた「肩凝り」など一度も感じたことがないのだから、基本的にはマッサージを必要としない体なのかもしれない。

本人の望むと望まざるとに関わらず、奉仕することを義務付けられた体に生まれたみたいだ。


2001.1.15

Chute改造計画が完了した。

本当は、初荷で届く予定であったRock Shox Psyloなのだが、輸入元からの発送漏れのために納品の混乱が生じたらしい。去年の内にホイール、ブレーキは組みあがっており、まさにサスペンション待ちの状態が続いていたのだ。

土曜朝に納品され、コラムをカットして速攻で組み付けてもらい、昨日取りに行った。奥さんに車を運転させ、取り外したサスペンション(Rock Shox Judy XLC)やホイール(Sunn Ryno Lite)などを運んでもらい、私はテスト走行を兼ねてChuteを自走してきた。

近々画像をアップするが、外観上の大きな違いは、やはりサスとブレーキだ。ダブル・クラウンからシングル・クラウンに変更したため、スッキリとしたフロント回りが今までのChuteと印象を一変させている。さらにディスク・ブレーキによって戦闘的なイメージを高めている。まさに闘うマシーンとして完成の域に達したといっていいだろう。

実際の走りはどうか?

最初の印象は、全体的に「軽い」ということだ。フロント回りの軽さには、格段の差がある。ハンドリング、フロントアップが恐いくらいに軽い。漕ぎも軽くなった感じがする。静止状態からの加速や、一漕ぎ一漕ぎの伸びもいいような気がする。トータル・バランスが如何に運動性能にも影響するか、がよく分かる。

そしてブレーキ。油圧の恩恵は、レバー・タッチの軽さにある。ワイヤー引きと比べれば、まったくの別物で、下りが続くDHやスラロームでは、疲労の軽減にも大きな役割を果たす。まさに人差指一本でスピード・コントロールが可能だ。

スラローム・バイクというくらいだから、コーナリング性能が向上しないことには改造の意味がない。こちらはどうか? 抜群に良くなっている。フロント回りの軽量化は、S字やクランク状の切り替えしといった、連続したバイクの倒し込みに威力を発揮する。また、コーナーへの突っ込みだけでなく、コーナリング・スピードも向上するはずだ。

まだサスもブレーキも新品のため、いわゆる「慣らし」を行わなければならないから、過激な走りはできない。それにブレーキは、ディスクに「焼き入れ」して「当り」を出さなければならない。これは、全力で漕いでガツンとブレーキをかける、ということを繰り返すのだ。これでタイヤがロックする状態にまで効きが高まれば、慣らし完了ということになる。フロントはかなりいい感じになってきたが、リアは少し時間が掛かりそうだ。

サスの方は、新品でも動きは抜群で、前のJudy XLCと比較しても、新品時の動きは断然良い。しかし、グッと押し込んだ時の抵抗などは、まだまだ固い感じで、オイル・バルブやコイル・スプリングが馴染んできたときの動きの良さが、今から楽しみだ。

これでDH、スラロームとも今シーズンの準備が整った。春になったら、本格的にDHチームの始動だ。

---------------

ちょっと前(2000.12.25)にも書いたのだが、私は夜中に不思議な行動を取るらしい。

今回は、かなり恥ずかしい告白となる。前にも書いたが、私が寝るときのスタイルというは、ティシャツとサッカー用の短パンだ。今回の事件は、日曜日の朝に発覚した。

起きて見ると、何と私の下半身は「裸」だったのだ。そして、両手で股間をガッチリとガードしている。短パンはベッドの足元のほうに押しやられている。調査を進めていくと、深夜、奥さんが見たときも同じ体勢だったという。短パンを履かせようとしたが、股間のガードが固く、諦めたというのだ。

「フリーキックの壁に立ってる夢でも見たんじゃないの?」とは、奥さんのお言葉である。私の体勢は、まさにこの、サッカーでフリーキックの際、ディフェンス陣がキッカーとゴールの間に作る「壁」その物の姿だったのだ。一晩中、股間をガッチリとガードしていたのだから、目覚めたときに両腕に妙な疲れが残っていたことは言うまでもない。

奥さんがイタズラで脱がしたのだ! という私の主張は「風邪ひいて調子が悪いときに、誰がそんなことするか!」という一言で一蹴された。私としては立場がないのだが、事実なのだから、真摯に受けとめなければならない。しかし、見た夢を覚えていない、という特徴の持ち主である私としては、原因の究明のしようがない。

寝ている時のこととはいえ、自分の行動が恐い。


2001.1.13

珍しく、休日出勤だ。

風邪をひいた奥さんの隣に寝ているのだから、当然のことながら伝染る。昨日の夕方ぐらいから、すこぶる体調が良くない。頭は重いし、熱っぽく、喉も痛い。今日は、仕事帰りにジムへ行って練習しようと考えていたのだが、中止することにした。

実は、この時期練習帰りが最も風邪をひきやすい。本来なら家で寝ているところだが、そうもいかず、薬の力を借りて出社している。人の少ない社内は寒々しく、これ以上悪化しないように気を付けなければならない。

------------------

缶詰の魚が好きだ。

特にオイル・サーディンとアンチョビは欠かせない。この二つは我が家の料理の中でも、結構主要な地位を占めているといってもいいだろう。調理して良し、そのまま食べても良し(アンチョビはちょっと塩辛いが)で、野菜との相性が抜群だ。ちょっとしたレシピを書いてみよう。

オイル・サーディン

サラダ。レタスやトマト、アスパラガスなどと共に食べる。ゆで卵とマヨネーズとの相性が特に良いと思う。もちろん、オーソドックスなオイル&ビネガー(オリーブオイル+ワインビネガー+塩+胡椒)で食べても抜群に美味い。

キャベツ炒め。これが特に好きだ。唐辛子を炒め、ニンニクとオイル・サーディンを加えてさらに炒める。最後にキャベツを加えて、サクサク感が残る程度に炒めて、塩・胡椒で味付け。仕上に醤油で香りと味を整えればできあがりだ。ご飯との相性が抜群に良く、これだけあれば2杯はご飯がいける。

アンチョビ

アンチョビとキャベツのパスタ。これもバカ美味。オイリーブオイルをひいたフライパンを弱火で熱し、唐辛子を良く炒める。そこへニンニクとアンチョビを加える。アンチョビが溶けてなくなるまで炒める。これがアンチョビのダシだ。そこへキャベツを加えて炒め、茹でたパスタを入れてさらに温める。塩・胡椒で味を整えればできあがりだ。

アンチョビの塩気が強いので、塩は控えめにするのがコツ。

オイル・サーディンは食べるのが目的、アンチョビはどちらかといえばダシや味を出すのが目的だろう。どちらも美味さにかけては、肉類の缶詰をはるかに上回る。

さらにシーチキンと牡蠣の燻製の缶詰が美味い。シーチキンはありふれた物だが、調理の方法によっては、抜群のうまみを引出す。ご飯を炊く際にミックス・ベジタブル、固形スープの元、大量の胡椒と共に入れれば、立派なピラフになる。これは簡単だが、非常に美味い。

牡蠣の燻製は、なかなかお目に掛かれないが、これも燻製を油漬けにした缶詰で、珍味の範疇に入る。これを缶ごとガスレンジで温め、レモンを絞れば、メチャクチャ美味い酒の肴になる。

手の込んだ料理をするのは、それはそれで楽しいが、手早く美味くをモットーとする男の料理は、こんなモンだろう。


2001.1.12

約2週間ぶりの練習は、さすがに「体力男」を自認する私でも、いささかきつかった。

久しぶりの練習だからといって、体が慣れるまでは流す……などということはしない。いきなり全開で練習したのだ。もちろん、昨日書いたようにフォームのチェックは入念に行ったが、昨日はすこぶる調子が良かったらしい。パンチもキックも1発目からキレイに当るのだ。

それに気を良くして、全開で飛ばしたのだが、歳を感じるのはこんなときだ。息が上がってしまい、後半にはスピードは鈍り、パワーは出ず、というありさまになってしまったのだ。正月の間サボっていたことが悔やまれる。

しかし、初回から全開で飛ばすことは、体を強制的に覚醒させるには丁度良いショック療法で、私の体もやっと本格的に動ける状態になった。この調子で厳しく追い込んで行けば、遠からず元の状態に戻るだろう。来週の週末には、完全復活だ。

---------------------

世田谷一家殺人事件。

犯人が着ていたトレーナーや、昨日見つかった柳葉包丁。こういった物を現場に残すことを考えても、完璧に素人の犯行だろう。計画性のない衝動的な犯行のように思える。犯人は20代前半以下の年齢だろうと思う。

柳葉包丁。これは、刃渡りは長いが強度という点では問題がある。突くという行為に対して、ある程度の「しなり」はあるだろうが、限界は低い。元来が刺すための刃物ではなく、切るための刃物だからだ。昔から人情沙汰に使われる刃物は出刃包丁か匕首(ドス)と決まっていた。こちらは突くことに対する強度も高い。このような点からも、犯人は刃物にも精通していない、若い人間ということが浮かんでくる。

筋弛緩剤投与事件。

動機がハッキリしないが、この事件が報道される前に、タイミング良くイギリスで医師が同じような事件を起こしたことがテレビで放映されていた。やはり、患者の様態が急変したことから、事件が露見したらしい。準看護士と医師の違いから、露見するまでの時間は違うが、パターンとしてはまったく同じだ。

愉快犯なのか? 確信犯なのか? 精神病みなのか?

何にしても、医療ミスがとりざたされて久しいが、病院という信頼関係の上に成り立つ仕事の「信頼」がまた一つ失われた事件だ。「病は気から」といわれる通り、病気や怪我の治療には、患者の精神的な面が非常に重要な役割を果たす。安心して任せられなければ、治るものも治らなくなってしまう。

医師個人が信頼できても、そこで働く従業員(看護婦など)が信頼できなければ、その病院を信頼できないのと同じ事だ。私が子供の頃通っていた病院は、個人経営の本当に小さなところだった。そこでは、患者の見ている前でクスリなどを医師自らが処方してくれる。

個人開業の病院は、その対応能力自体の限界は低い。そこで対応できなければ、別の病院へ行かなければならない。大きな病院は守備範囲は広いが、穴も大きい。

帯に長し、襷に短し……とはこのことだろう。

成人式妨害犯人逮捕。

当然だと思う。妨害の瞬間を映像で残され、ニュースで報道されたのだ。告訴すれば、これほど明確な証拠はないから、逮捕は確実だ。高松市だけでなく、高知市の祝典の場面で、橋元知事が声を荒げる場面も放映されていたが、目立とうという考えが見え見えだ。

逮捕された彼らには、犯罪歴が一生残ることになる。そういうことも何もわからずに、その場の「ノリ」でやったのだろうと思う。こういう不届者は顔写真公開で、報道すべきだろう。

私は、成人式当日に風邪をひき、式に出席できなかった(風邪でなくても出る気はなかったが)から、成人式の実際というものが想像できない。しかし、あの携帯電話のマナー(これも放映されていた)を見ただけでも、ダメダメなことは分かる。退屈なら出席しなければいいのだ。

みんなが出席するから、自分もするでは、やはりダメだろう。一人では何もできない、現代の日本人像のステレオタイプを見た。

--------------

私のクルマ好きは過去の発言(2000.11.24参照)でもお伝えしたが、ちょっと別口で語ってみることにした。スポーツのテキストで、書いてみた。


2001.1.11

奥さんが風邪でダウン。

昨日は、キムチ鍋で体の中から温めてやったというのに、まったく甲斐なく風邪を悪化させた。やはり、沖縄と東京の寒暖の差は激しかったようだ。奥さんのご母堂も風邪をひかれたという。インフルエンザではないようなので、一安心というところか? 今日は病床の妻を放置して、今年の初練習に行く。

練習といえば、年末に決意した「沖縄でのトレーニング」は、見事に不履行となった。予想外の雨風と寒さが、私の練習意欲を吹き飛ばした。トレーニング用にスキップ・ロープや靴まで持っていっておきながら、何もせずに帰ってくる……サボってしまったうしろめたさが残る。

さすがに約2週間も練習をしていないと、体のキレが悪くなったような錯覚(ではないという気もする)を覚えるようになる。体型的、体重的には大して変化はないはずであるが、完全に鈍ってしまった、という感じが明確だ。週三回の練習を2週間で、ほぼ元通りの状態へ戻すことができるだろう。

今日の練習では、シャドウやバッグでフォームの矯正を十分にしなければならないだろう。フォームの乱れは、スピードと威力を殺す。要は有効な攻撃にならないのだ。それだけではなく、打った自分へのダメージが大きい。いつも当てるところに当らないから、痛いし、関節にも良くないのだ。

さらにはスタミナ重視の練習(一定時間連続ラッシュなど)やパワー重視(バッグやミットを全力で打つ)を取り入れて、眠っている体を強制的に目覚めさせることが必要だろう。厳しく自分の体を虐めることにかけては、サドとマゾが私の中で共存している。

体力への飽くなき挑戦だ。

---------------

ただでさえピリ辛なキムチ鍋であるが、我が家ではさらに辛くする調味料を、いろいろ使う。

たとえば「コーレーグースー」。泡盛に島唐辛子を漬け込んだ、辛くてアルコール分タップリのエキス。本場では、様々な銘柄の泡盛に漬け込まれ、お気に入りをチョイスできる。一升瓶バージョンなどという、驚き商品も当たり前のように売られている。

たとえば「練り唐辛子」。山梨県の河口湖近辺で作られている、油分をタップリ含んだ超激辛の真っ赤な調味料。その辛さは強烈で、うどんなどに一匙溶かし込むと、あっという間に頭から湯気が出る。持続効果も高く、食後もしばらくはポカポカ感がのこる。

前者は、キレがあってさわやかな辛さだ。まさに「熱しやすく冷めやすい」という感じで、いかにも南国の香辛料っぽい。後者は、暗い田舎の調味料という感じで、ネットリとそして強烈に辛い。そして、何とも言えない心地よい風味を持っていて、おそらくどんな料理ともマッチするだろう。

生の島唐辛子を買ってきてあるので、自作のコーレーグースーを作ろうと計画している。辛さへの飽くなき挑戦だ。

----------------

年末のことなのだが、久しぶりに古着のアウターを買った。

アウターは極力新品を買うようにしているのだが、今回はジージャンだったので、風合いを重視して古着にしたのだ。物はLeeのジップアップで、中綿入り、襟はコーデュロイだ。中綿は、ストーム・ライダーのような毛布っぽい物ではなく、真っ赤なキルティングだ。胸ポッケと本体のジッパーはヴィンテージの証である「Talon」製だ。

しかし、古着は古着だ。状態はそれなりに酷く、袖口の中綿ははがれ、キルティングの糸もブチブチだ。それでも襟は完全だし、ジッパーの動きは抜群にいいし、総合すればグッド・コンディションの部類にはいるだろう。

最近購入したアウターの中では、かなりのヒットで、どこへ行くにも連れて行っている。多少サイズ的には大きめだが、フード付きトレーナーの上に重ねても、モコモコにならないなどメリットもある。ティシャツの上にサラっと着てもOKだし、夏を除けばほとんどの季節に着用可能だ。

古着というのは、実はコーディネイトが難しい。上から下まで古着で固めてしまうと、何となく貧乏臭くなってしまうからだ。上下で10万円を超えるような古着ファッションで身を固めても、寒々しく貧乏臭い感じがして、上下を古着にしたくない。

であるから、古着ファッションで気をつけるべき最大のポイントは「清潔感」と「暖かみ」であると私は思っている。清潔感は、全体の印象から醸し出される物だから、これを出すのには結構工夫が必要だ。発色の良い帽子やマフラー、手袋というのは、今の時期非常に使えるアイテムだと思う。中でもフリースは発色も鮮やかで、強力な武器になるだろう。

ファッションへの飽くなき挑戦だ。


2001.1.10

奥さんが「Crea」という雑誌を買ってきた。

特集は「犬」だ。これを見て、心臓をブチ抜かれたことは言うまでもない。そして、猛烈な「犬欲しい病」にかかってしまった。私の実家も、奥さんの実家も犬がいる、という背景もあり、前々から「犬が欲しいね」という話しはしていたのだ。

現在、我々の間で欲しい犬ナンバー・ワンになっているのが「フレンチ・ブルドッグ」だ。見る人によっては「ブサイク」という意見もあるだろうが、この犬はメチャクチャに可愛い。短い毛に立った大きな耳、潰れた顔がまたキュートだ。ガニ股になった太い前足、牛蒡のような尻尾もたまらない。

人気のダックス(私の実家の犬。超良血:競馬用語)も人懐っこいところなど、抜群だ。リトリーバー犬もいい。特に黒い体毛&短毛のヤツがいい。101匹ワンちゃんで有名になったダルメシアンも可愛い。柴犬や紀州犬といった日本犬の魅力も棄てがたい。

こうなるともう、何でもいいから欲しい! という気持ちになってくる。

しかし一方では、年間に90万頭もの犬が保健所で処分されている、という話しを耳にする。その理由のほとんどが「飼ってみると、こんなに大変だとは思わなかった」だとか「引越すから」だとか「他の犬が欲しくなったから」という、大馬鹿野郎なものなのだという。犬が可哀相というレベルを超えている。

そんなことを考えると、保健所で処分される犬が1匹でも少なくなるように、保健所で里親となることも考えたくなる。これについては、真剣に登録しようか、と思っている。人を信じて、人と共に生きることを、なによりの幸福としている犬たちにとって、あまりにも絶望的な話しであるからだ。

また、生活環境や食生活の改善、医療技術の進歩によって犬の寿命が飛躍的に延びているという。それに伴って、人間で言うところの「成人病」や「痴呆症」が犬にも見られるようになった。私の知人の犬は、去年「癌」で死んだ。まだ寿命には程遠い若さであった。

様々な問題を踏まえて、最後まで付き合ってあげることができるか? これが犬を含めてペットを飼う者の大前提だろう。

----------------

Lee101をワン・ウォッシュした。

乾いたところで再び履いてみた。何の事はない。裾カットなど必要ないではないか。グラつき、崩壊寸前であった私の小さな自慢と、チクチクと刺激されていたつまらないプライドは見事に回復した。ノリの効いた生地というのは、パンツで言う横方向への縮みは少ないが、縦方向へは驚くほど縮む。国産のヴィンテージ・ジーンズのコピーと比べても、縮み方は大きいように思える。

ノリ&プレスした生地だと、織りの方向によって伸びる方向が決まっているのだろう。ということは、洗ったときの縮む方向も決まってくる。腰や膝の曲げ伸ばしを考えても、縦方向に伸び縮みすることは利に適っている。

今回買った101は、トレードマークのLeeのパッチ(右腰部分にある皮のパッチ)が「ヘア・オン・ハイド」といわれる、毛皮に焼印を押したタイプだ。ベルト・ループのほかに、腰の部分にバック・ストラップの付いたクラシックな作りで、Levi'sの702などと似ている。

現在育成中の、45RPMのLevi's501のコピー・モデルを中断して、101の育成を先にしようか? などと思わせてくれる魅力を持っている。元来がLeeファンの私であるから、当然といえば当然の思いなのであるが……。中途半端で終わらせるのは勿体無いので、45RPMを育てることに集中しなければならない。

ここしばらくは、楽しめそうだ。


2001.1.9

週末は誠にメゲた。

寒さに弱いところへもってきて、雪だ。日曜日の晩に、外を見たときの絶望感。一等プラス前後賞の宝くじを、間違って棄ててしまったときのそれと等しいくらいだ。

雪の降る前というのは、なんとなく分かる。まさに「しんしん」と底冷えするような日が何日か続くからだ。そうすると何時の間にか雪が舞い落ちてくる。寒いのは嫌いだが、雪が降っているのを眺めるのは好きだ。降る雪、積もった雪が周囲の音を吸収し、独特の静寂を作り出す。

日曜の晩は、ダウンジャケットにニットの帽子という完全防備に湯気の立つホット・ラム片手に、一時間以上雪を眺めていた。笹系の薄くて固い葉を持つ植物が近くにあると、サラサラという雪が葉を滑る音を聴くことができる。これがまた、周囲の静寂を強調して良い。

-----------------

沖縄で買出ししてきた食材が、ずっと続いて食卓に上っている。

中でも「島らっきょう」は抜群だ。こちらでは、エシャロットが代用品になるだろうか? 色形や味も非常に似ている。しかし、大きな違いは「辛さ」だ。エシャロットの持つ、ネギ系特有の辛さを10倍にした感じで、非常に刺激的だ。今回、塩漬けにしたものと、唐辛子系の漬物にした物と、生(なま。しかも泥付き)を買ってきたのだが、生が断然辛い。鼻の奥を駆け抜ける、するどい辛さに痺れた。ヒーヒーいいなからも、一度食べたら止められなくなる。

辛いということは、そのネギ系の香りも強いということだ。これはかなり強烈で、食べた自分が臭いということが、食後もしばらく自覚できるほどだ。私は犬並みの嗅覚があって、奥さんが生理になると、その血の臭いを嗅ぎ分けられるほどなのであるが、今回ばかりは無理だろう。自分の嗅覚を狂わせるほど、自分が臭くなるのだ。

この島らっきょう、現地では塩揉みして食べるのが一般的で、我々のように生で食べることは少ないようだ。この刺激的な辛さと香りを考えれば、それも当たり前なのかもしれない。

-----------------

相変わらずピザを焼いている。

テクニック(それほどの物でもないのは言うまでもない)として定着してくればしてくるほど、いわゆるピザ・ソースの重要性が浮き彫りになってくる。市販のピザ・ソースを使うことが、実はピザの味を落としている、ということを実感として感じられるのだ。

また「タバスコ」という調味料も、ピザを食べる上では欠かせない物と考えられがちであるが、これは大きな間違いだ。これもピザの味をおとす原因だ。本来、タバスコはメキシコ料理に使われる調味料で、本場イタリアではピザを食べるのに使用することはない。

美味しくピザを食べるコツは、自作のトマト・ソースにつきる。ピリ辛が欲しければ、タバスコよりは唐辛子を漬けたオリーブ・オイルの方が良いだろう。しかし、一番美味いのは、輪切りにした唐辛子(市販されている)を散らして焼くことだ。

一般的には辛過ぎるといわれる、我が家のピザであった。

----------------

昨日、寒風の中、久しぶりにジーパンを買った。

Leeの101という1940年代物の復刻版である。一度水洗いして縮ませ、それから裾をカットしなければならない。今まで裾をカットしたことがないのを、ある種の自慢にしていた私としては、結構裾カットというのは屈辱的だ。「本当は脚、短いんじゃないの?」という奥さんからのイヤミな指摘も、事実なのだから甘んじて受けなければならない。

今回は腿の部分にいわゆる「ヒゲ」と呼ばれるシワの部分の色落ちを多く出すために、オーバー・サイズを買った。それも裾カットの原因の一部だろう。しかし、最近のジーンズ・ショップはなかなかサービスが良い。今回のようにノリの効いたパリパリの新品を買った場合、ワン・ウォッシュして縮ませてからの裾カットも受けつけてくれるのだ。

パリパリの新品を買ったはいいのだが、現在育成中(色落し中)のシーンズも抱えている私だ。毎日ジーパンで過ごせれば成長も早いのだが、哀しいかなサラリーマンはなかなかそうは行かない。帰宅してから寝るまでの間に履いて、少しでも成長を助ける、ということをしているが、学生や仕事でジーンズ着用が許される人々と比べると、成長のスピードは遅い。このLee101が見事に色落ちするのはいつになることやら……。


2001.1.5

寒い。

沖縄から無事に帰ったのだが、とにかく寒い。気温差10℃以上は、体感ではもっと差が出るだろう。とはいっても、今年の沖縄の正月は、去年と比べれば寒かった。30、31日は嵐を思わせるような雨と風。1、2日は去年並みの暖かさ。3、4日は曇りがちで肌寒い、という感じの天気であった。

肌寒いといっても、18℃前後の気温だから、ティシャツの上にちょっと何か羽織れば済む程度だ。とにかく、晴れれば暖かいのだ。陽射しの強さは、真冬であっても痛いほど強く、完璧に真夏のカッコでOKなのだ。去年の記憶だけで用意をした我々バカ夫婦は、ほとんど夏のカッコしか持っておらず、今回はかなり寒い思いをした。

今回は、奥さんのご母堂とその友人と合流するという、いわゆる「孝行旅行」となることは前々から書いてあったが、これがまた大変であった。沖縄の城跡がかなりの数、世界遺産に登録されたのだ。これを巡りたい! というご要望で、まさに北の端から南の端まで走りまくった。最後にレンタカーを返却する際、距離計を見ると、650km近く走っていた。

レンタカーで今回、非常に感心したことがある。「ナヴィゲーション・システム」がついていたのだ。沖縄のように、交通機関が車しかないところでは、非常に役に立つ。まったく知らない土地を走るわけであるから、このシステムはレンタカーでこそ有効だろう。確実に目的地まで導いてくれる、という実に当たり前のことであるのだが、そのありがたさをしみじみと味わった。

さて、我々夫婦は、孝行旅行以外は相変わらずのペースであった。特に予定も立てず、観光とは程遠いところでのんびりと過ごした。暖かければ、食べ物や飲み物(アルコール含む)を持って、ビーチでピクニック気分の1日を過ごしたい、と考えている。

いわゆるヴァカンスというものを、非日常と捕らえるか? 日常の延長として捕らえるか? ということについて考えてみた。

「せっかく来たのだから」ということで、ガイドブックやマップ片手に名所、旧跡、ショップを巡ったり、まさに分単位、秒単位でスケジューリングされたパックツアーに参加したりする非日常型のヴァカンスの過ごし方には、どうも馴染めない。我々バカ夫婦は、その捻じ曲がった性格から、団体行動が取れない。そのためツアーに参加できないのだ。

以前、ロンドンでバスツアーというものに参加したが、最初の目的地である大英博物館で我々は、既にツアーから取り残されてしまった。異常な博物館ファンである我々は、熱心に見学し過ぎたのだ。気が付けば、ツアーの一行はいなくなり、我々は仕方がなく、次に来たバスツアーに頼み込んで同乗させてもらったのだ。

ヴァカンスの過ごし方で、最も好きなのが、日曜日の延長のような過ごし方だ。朝は好きな時間に起きて、近所で買ってきたパンやハムでサンドウィッチを作り、コーヒーでも飲みながらゆっくり食べる。気が向けば、朝食の残りを持ってビーチで本を読んだり、体を焼いたり、博物館や動物園へ行く。途中で興味を引く物に遭遇すれば、すぐさま当初の予定を変更して寄り道する。

時間や予定に縛られず、気ままにその場の思いつきで行動する。精神的にも肉体的にも、最も楽な過ごし方だろうと思う。そういったヴァカンスを過ごすためのリサーチや研究には、異常なほどの熱意を持って取り組む。これが我々夫婦にとってのヴァカンスだ。

今年の沖縄旅行のハイライトは、公設市場での買出し? だろう。

本土持ち込み禁止の「紅いも」は別としても、結構色々な物を買い込み、帰りの荷物の重さは30kgを超えた。島らっきょう、中身(豚の腸の茹でた物)、黒糖、島唐辛子、ゴーヤー、サーターアンダーギー(ドーナツのような物)、鱶鰭の煮物などなど、生物を除いて片っ端から、という感じで買いまくった。

土日を利用した安いパックツアーで、食料品の買出しに出かけても良いんじゃないか? と思わせるほど、購買意欲がかきたてられる。公設市場は沖縄でも、三本指に入るほどエキサイティングなところだ。

沖縄に関しては、とにかく安いというのが第一印象だ。衣食住の食に関しての物価が安いという意味では、アメリカに引けを取らないだろう。住に関しても、街に貼り出されている不動産情報を見る限り、那覇の中心街を除けば驚くほど安い。南部(糸満市など)や北部(名護市以北)は、過疎ということもあるが、素人でもリゾート別荘業を開けそうな値段だ。

その分、職に関しては、本土で同じ仕事をした場合の三分のニ程度の賃金体系らしい。中でも高給で人気も集中するのが米軍関係の仕事らしい。そういうところも、アメリカ的といえばアメリカ的だ。強力な地場産業がなく、収入のほとんどを観光に頼らざるを得ない土地柄を考えれば、仕方がないことなのかもしれないが……。

新年一発目で、長々と書いたが、今年も面白ネタを書いていこうと思っている。

よろしくお願いします。


-もどる-