バス・フィッシングの理論と実践 第二回(2001.7.6)
実践編
ルアーのセレクトが済んだら、実際に釣ってみるわけだが、バスは季節や天候、水温気温に敏感だ。季節や水温による攻略方法を、私のホーム・グラウンドである茨城県牛久沼を例に見てみよう。ここで語られる内容は、牛久沼だけでなく他の湖でも十分応用が可能だ。
1.季節の推移とバスの動き
1)冬から春
3月になると田植えの準備が始まり、八間堰(牛久沼の水を小貝川へ流す水門。推移調整に使われる)を閉めて湖の水量を増やすことによって田へ水をくみ上げやすくする。
2月の中旬ぐらいからスポーニングの準備に入っていたバスは、水位が上がり始めるとアシぎわに入ってくる。牛久沼の産卵場所は、アシぎわか少しアシの中に入ったところだからだ。一般的には砂底のワンドの中などのシャローといわれているが、牛久沼の場合はほとんどドロ底のため、水生植物の中で行われるのだ。
スポーニングの終わったメスのバスは、アシの中に入って体力の回復を待つ。沖の杭回りへ出て行くバスもいるが、大半は産卵場所近くのアシの中へと向かう。これは、牛久沼に休めるようなストラクチャーがらみのディープがほとんどないことが原因だ。また、エサが最も効率よく取れるのも牛久沼ではアシがらみの場所だからだと思われる。オスは産卵床に残って卵を守る。これは子供が孵化して、体長2cm前後になるまで続けられる。それから後は、子供であろうと小バスたちはエサとして見られてしまう。
この時期、牛久沼では突然バスの活性が下がることがよくある。水田から流れ出すドロと農薬が混ざった水が原因だ。これは水が赤っぽい茶色に濁ることでわかる。こうなれば、少しでも水の色が良いところを探して移動を繰り返すか、深いところ、しかもボトム付近を攻めるしか方法がなくなってしまう。
2)春から夏
5月の中旬から梅雨明けまで、産卵期の体力を回復するため、バスは非常に活発にエサを捕る。この時期の特徴は、気候的な好条件も重なって、アシぎわから沖のストラクチャーというように、バスが非常に広い範囲に散ってしまうことだ。爆釣かボウズがはっきり別れてしまうのもこの時期だ。またこの時期、50cm超のバスが出る確立が非常に高いことが特徴だ。数年前まで牛久沼記録となっていたバスも梅雨時のものだ。
3)夏
梅雨が明けて本格的な夏のシーズンがやってくると、バスは再びアシぎわに集まってくる。朝夕はアシぎわで活発にエサを捕るが、太陽が高くなってくるとバスはアシの中に深く入り込んでしまう。牛久沼では桟橋やウィードといった日光を遮るものが極端に少なく、アシが作り出す日陰がほとんど唯一のものなのだ。
この時期の特徴として、アオコの発生がある。八間堰を閉めた状態が続くため、湖全体の水が澱み勝ちになるためと、強い日差しが原因となって起こるのだ。
4)夏から秋
9月になると稲刈りのために田は水を抜く。牛久沼は八間堰を開き、その水位は1m〜2m下がる。バスは、9月中は日差しが強いこともあって、アシぎわに留まってる。9月下旬から10月中のベストシーズンは、冬に備えて活発にエサを捕るために、バスは再び広い範囲に散っていく。またまた爆釣とボウズの差がはっきりと出てしまう状況になる。
10月の中旬から11月初旬にかけて冷え込みが厳しくなってくると、いわゆるフォールターンオーバー(表層と下層の水温に差ができることによって起こる、湖水の循環現象)が起こる。牛久沼の場合、水深のあるところが少なく、さらには水量が減っているために他の湖よりターンオーバーの影響が少ないことが特徴だ。低地の湖の特徴通り、風による影響を受けやすいので、つまり気温変化プラス強風がターンオーバーの発生を起こさせる。強風のために底のドロが巻き上げられる現象は1年中(特に水量が少ない時期は)見られる現象だ。
5)晩秋
朝夕の冷え込みがさらに厳しくなる11月〜12月は、バスは水温の上昇を待ってエサを捕る。バスの活性自体はそれほと低くなく、とにもかくにも水温次第というのがこの時期の特徴だ。バスは水温の変化に伴って、沖のストラクチャーとシャローの間を移動する。寒暖の差が激しいため、バスの活性上下も激しく、昨日は爆釣、今日はボウズなどという状況に陥りがちだ。また、とてつもない大物がファスト・ムービング系のルアーに出るのも特徴だ。
6)冬
冷え込みが本格的になり、1年のうちでも最も気温の低くなる1月〜2月は、意外にも状況は落ち着いている。晩秋に比べると水温変化が少なくなる分、バスは決まった行動をとるようになる。つまり、11時〜13時の約2時間がフィーディング・タイムとして定着してくるのだ。そうはいっても、1月〜2月中旬にかけてはかなり苦しく、バスは自分の目の前を通るルアーに時々口を使う程度になる。
2.季節別の攻略法
ここでは、季節別に「どこを、どんなルアーで攻めるか?」といった視点で考えていきたいと思う。ルアーの動かし方は、第一回のルアー別基本戦略を参考に。
1)春(3月〜梅雨明け)
この季節は、スポーニングから体力回復のための荒食いと、バスにとって1年の中でも非常に重要なイベントを含む季節となる。
スポーニング前後のバスの特徴としては、ナワバリ意識が非常に強くなることが挙げられる。産卵床を守る、孵化した子供を守るといった具合に、自分のナワバリに入ってくるものはすべて攻撃の対象になるのだ。
この時期の定番となっているルアーは、スピナーベイトだ。壁状に続くアシの所々に、沖に向かってパラパラと新芽が生えているところがある。バス(特にメス)はそこに集まって、スポーニングの時を待ってる。この新芽の中を1/8oz程度の軽いスピナーベイトを通してやる。ブレードはアピール度の高いウィローリーフタイプ、カラーは茶系のスカートに実績が集中している。同じパターンで使用するルアーには、ウィードレススプーン、ハード&ソフトジャークベイト、シャロークランク、バイブレーション、バズベイトなどがある。
ウィードレススプーンは、スピナーベイトとまったく同じ使い方ができる。動きがよりナチュラルな分、マッチザベイトであるといえるだろう。ポイントは、表層近くをかなりハイスピードで引いてやることだ。
ジャークベイトは、横の動きが特徴だから、オープン気味の場所を中心に攻めていく。ジャーキングは、激しすぎると思えるほど強めに行うことがポイントだ。
クランクベイトとバイブレーションは、アシぎわに杭などのストラクチャーが絡む場所で有効だ。ストラクチャーにぶつけてヒラ打ちさせることで、リアクションバイトを誘う。また、新芽が生えている部分のエッジを、なめるように引いてくることも重要で、バスの活性が上がってきているときは、かなりの数をこれだけで釣り上げることができる。
バズベイトは、ウィードレス効果が高いため、ほとんどのスポットで使用できる。新芽の中を1/8oz程度の軽いもので新芽の茎に絡ませながら引いてくる。また、アシの壁と平行に引いてくることも有効で、活性が高いときは、1キャストで複数のバイトがある。
ソフト・ルアーでは、新芽の中やアシぎわのストラクチャー回り、沖のストラクチャー回りなどでハード・ルアーに反応しない魚を狙う。
ラバージグやテキサス・リグのグラブ、ストレートワームは、新芽の中やストラクチャーをピンスポットで狙うときに有効だ。沖にあるオダなど魚が集まっているところを探し出すことができれば、ハードルアーで攻めた後にスプリットショット・リグで根こそぎスポットから釣り上げてしますこともできる。
この時期のソフト・ルアーは、ハード・ルアーで攻めた後の補助的な役割、あるいはハード・ルアーで掛け損なった時のバックアップ的な役割と位置づけることができる。
アフター・スポーンの時期になると、バスは気候条件が良いことも手伝って、湖の広い範囲に散ってしまう。しかし、釣りの中心となるのは、やはりアシぎわだ。大半のバスは、最も効率よくエサが捕れるアシぎわやアシの中に集まってくるからだ。
ここで注意すべき点は、一個所でネバらないことだ。アシぎわをファストムービング・ルアーで、どんどん移動しながら釣っていくことがポイントだ。状況としては、良すぎるほど良いのだが、バスが湖全体に広く散っているため、魚影が希薄になっているのだ。また、アシの中に入ったバスは、目の前にルアーを落としてやらなければ食ってこない。延々と続くアシ原にピンスポットの攻撃をしていくことは、この時期の釣りとしては効率が悪すぎる。
アフター・スポーンに最も効くルアーはソフト・ジャークベイトだ。これをアシと平行にジャーキングで引いてくる。ハード・ジャークベイトより水の抵抗がないため、ソフト・ジャークベイトは水の中ですごい勢いで暴れる。勢い余って水面に飛び出してくるほど暴れさせてやることによって、パニックになった小魚を演出するのだ。
2)夏(梅雨明け〜8月)
梅雨が明けて本格的な夏がやってくると、バスの動きは真冬と同じようにパターン化されてくる。つまり、朝夕にエサを捕り、日中は日差しを避けて日陰から動かなくなるのだ。
この時期の釣りは、当然朝夕が勝負になる。トップウォーターを中心にファストムービング系のルアーでテンポ良く探っていくことがポイントだ。スポットはアシぎわが中心となる。その他、桟橋、橋の下など日中日陰になる場所の近くは、必ずチェックすべきスポットだ。また、東谷田川の茎崎橋上流、左側にあるハス畑は要チェックだ。
ハス畑攻略のカギは、なんといってもバズベイトだ。1/8〜1/4ozの軽いものをチョイスし、ハスの中に向かって遠投する。バイトは、葉にバズベイトがぶつかる瞬間や、葉と葉の間を通る瞬間にある。テンポは少々鈍るが、フロッグもこのような場所では大変有効なルアーだ。
岸から数m以内にあるストラクチャーもねらい目だ。アシぎわも含めて、バズベイトやバイブレーションなどでテンポ良く攻める。このときも、岸と平行に1m以内のところを引いてくるのがポイントだ。ただ、岸から2m以内がフィーディングポイントだから、キャストに失敗してもあきらめずに引いて来る必要がある。
日が高くなると、釣り方は牛久沼の典型的な釣り方と一般的には思われているフリッピング、ウェッピングに変わる。ここでのポイントは、アシぎわではなく、アシの中であるということだ。牛久沼に日陰を作り、なおかつエサが容易に捕れるところは、アシの中が最適の場所となるのだ。バスはアシの中の中、岸との距離があるところでは何mも奥に入り込んでいく。水深よりも日陰を優先しているようだ。
フリッピング、ウェッピングには、ラバージグや動物系のソフト・ルアーによるテキサス・リグを使う。ラバージグは1/4oz以上の重いものを使い、ルアーの重さでアシの葉をかき分けながら水面まで落とし込むようにする。さらに、ルアーの弾道を高くとって落下の勢いを利用することもある(つまり、高く放り上げるのだ)。着水は静かに、とうのが鉄則であるようにいわれているが、それはバスが警戒しているときのはなしで、着水音で誘うぐらいの気持ちで数多くキャストすることを心がけたほうが、数多くのバスを釣ることができる。
テキサス・リグを使用するときのポイントは、シンカーを固定することだ。特にウェッピングなど障害物の中に入れるときは、ワームがどこかに引っかかってシンカーだけが水の中に落ちてしまうことがある。ツマヨウジなどで固定する方法と、シンカーにネジ山が切ってあるフロリダシンカーを使う方法の2通りがあるが、セットの簡単さではツマヨウジ、ルアーとの一体感や、固定力の強さではフロリダシンカーといったところだ。
グラブは、テールがちぎれやすいためウェッピングには向いていない。むしろ、パドルテールグラブのほうが障害物の間をスリ抜けやすく、こういった状況での使用には向いているといえるだろう。
日中の、しかもアシの中にいるバスは、自分の目の前に落ちてきたものにしか反応しない。そういった意味では、真冬のバスに似ているだろう。活性自体も朝夕に比べればかなり低いといわざるを得ない。したがって、フリッピング、ウェッピングは、数多く投げることがポイントだ。投げて落とし込んだら1〜2秒待つ、反応がなければ引き上げて次のスポットに投げる、を繰り返す。
ウェッピングに効果的なルアーとして、牛久沼で何人かの釣り人がシークレットとして使っているものにフロッグがある。なぜシークレットかというと、大物の釣れる確立が非常に高いことがその理由だ。アシの中に落とし込むところまでは他のルアーと変わらない。違うのは、アシの中のトップウォーターを釣るということだ。ウェッピング全般にいえることだが、耳を使うこと、すなわち着水音、ヒットしたときの音を注意深く聞くということが重要だ。特にフロッグの場合は、ヒットしたことを知るのは音が頼りだ。ラバージグやテキサス・リグよりラインの弛みが大きいため、アタリがロッドに伝わりにくいのだ。
ウェッピングは、この時期の釣りの重要なポイントで、ぜひマスターしたいテクニックだ。有効であることはもちろんだが、すべてのものを根こそぎ釣り上げるだけの力を持っているため、釣らなくてもいいものまで釣り上げてしまうこともある。ウシガエルやライギョなど、アシの中にいるものは間違いなく食いついてくる。特に始末に悪いのがウシガエルで、暴れ方は魚の比ではなく、ハリを外すのにも苦労する。
3)秋(9月〜12月中旬)
9月になると牛久沼の水位は1m以上下がる。アシの中にいたバスは、居場所がなくなり、アシぎわや沖の杭回りに出てくる。9月上旬は夏の延長にあるため、バスはやや元気がない。9月下旬以降は冬に備えて活発にエサを捕るようになる。
秋は春と同じように、気候的好条件とバスがエサを求めて動き回ることが重って、湖の広い範囲に散ってしまう。
この時期、多くのバスをストックしているスポットは、沖の漁礁や杭と東谷田川上流のハス畑だ。漁礁は、直径5cm前後の竹杭を1辺3〜5mの四角に組み、その中に枝や古タイヤなどを沈めたものだ。竹杭の代わりに、直径15cm前後の木の杭を使ったものもある。木の杭を使った漁礁は、高さがないため水位が下がるまでは発見が困難で、見つけられれば爆発する可能性が非常に高いスポットだ。
単独の杭では、通称ウナギオダと呼ばれる指の太さくらいの竹杭がある。この杭の下には、長さ1m余り、直径5cm前後の竹筒が3本まとめて沈めてある。この杭は、特に東谷田川に多く、一部は岸からも狙える。
ハス畑は、アシぎわに次いでバスがエサを容易に捕ることのできる場所で、「水を抜いたら先ずハス畑」という合い言葉がある通り、水位が下がったら真っ先に狙うべきスポットだ。また、この時期の特徴として、バスは大きなルアーに強く反応する。これはバスの活性が高いこともあるが、秋になってバスのエサとなるベイトフィッシュが成長していることが原因となっているようだ。
ここでは9月〜10月の前期と11月〜12月の後期の2つに分けて説明しよう。
・前期
夏の延長にある9月中旬くらいまでのメインとなるスポットは、アシ際だ。まだ日差しが強く、バスは日差しを避けてアシの中1m前後のところに潜り込む。朝夕はトップウォーターを中心としたファストムービング・ルアー、日中はラバージグ、テキサス・リグによるフリッピング、ウェッピング、ハス畑のバスベイトと夏のパターンで攻める。
9月中旬以降、バスが最も活動しやすい気候になってくると沖の漁礁、杭回りやアシぎわ、アシの中、ハス畑など湖中を活性の高いバスを探して動きまくる必要がある。バイブレーション、シャロー・クランク、スピナーベイト、バズベイト、フロッグなど表層からボトムまで手早く探れるルアーで効率よい釣りを展開する。
バイブレーションやシャロー・クランクは、岸から数mにあるストラクチャーを狙う。ストラクチャーにコンタクトさせてヒラ打ちさせることがポイントだ。
ハス畑では、バスは常に水面を意識している。水面に浮いた葉から落ちてくるものや葉から葉へ移動しようとするものを狙っているからだ。初めにバズベイトやフロッグを遠投し、1キャストでなるべく多くのバイトがあるようにすることと、広い範囲を探れるようにする。バズベイトを使用する際の注意点は、ロッドを立て気味にして葉にぶつかるときになるべく葉の上にルアーが乗るようにすることだ。これをやらないと、やたらに根ガカリばかりが増えてしまい、釣りにならないのだ。
フロッグは、ストップ&ゴーを基本に動かす。特に、葉の上に乗っていたルアーが水面に落ちたときは、少し長めのストップをすることがポイントだ。ウィードレス効果が高い反面、フッキングが悪いのがこのルアーの特徴なので、アワセはバスの重さがロッドに感じられるようになってから行うようにする。
・後期
朝夕の気温は低下し、日中の気温もそれほど上がることがなくなるこの時期は、バスの付き場も大体決まってくる。前期に湖中に散っていたバスは、沖の漁礁、杭回りやブレイクに集まってくる。朝夕はかなり冷え込むので、バスの活性はあまりないが、日中は前期と変わりないくらい活性は上がることが多い。
全体に浅い牛久沼だが、より深いところを探して釣っていくことでかなりの釣果が期待できる。牛久沼で良いブレイクがあるところは、西谷田川では河口付近の上流に向かって左側、本湖では西谷田川から真っ直ぐ行った右側、通称二千間土手にある水門沖、国道6号沿いの「牛久亭」沖に島があり、さらにその沖の真珠棚跡、東谷田川では塚本ボート上流の右側(上流に向かって大きく左にカーブしているところ)、茎崎橋上流のハス畑のさらに上流にあるオダ沖などが魚群探知機を使わずに発見できる。
ブレイクで使うルアーは、ビッグクランク、スプーンビルミノー、ロングカーリーテールワームが主体だ。
ビッグクランクは、ボトムまで一気に沈めて、あとはボトムとコンタクトをとりながらゆっくり引いてくる。ボトムにある障害物(ほとんどが小さなものばかりだが)に引っかかった時にバイトがある。
スプーンビルミノーは、いわゆるポンプリトリーブで引いてくる。ブレイク・ラインの頂点やそのすぐ下あたりがヒッティング・ポイントになる。ロッドを立てながら沈ませ、ラインを巻き取っている間にサスペンドさせるポンプリトリーブは、サスペンド中にバイトがあることがほとんどだ。したがって、ラインを巻き取るときは、できるだけラインにテンションを持たせたまま巻き取ることが重要だ。
ロングカーリーテールワームは、5gシンカーのテキサス・リグで使う。テールの動きを引き出すために、カーブ・フォールとリフト&ドロップをミックスしてブレイクのボトムに沿って引いてくる。
バスのいる層(棚)が分かれば、スプリットショット・リグでその層を平行に引いてくることにより、バスとの遭遇の確率は飛躍的に上昇する。この時に使うワームはマッチザベイトを心がけるようにする。リングワームやエコギア・グラブ4.5インチ、スライダー・ワームなどがお勧め。
漁礁や杭回りは、バイブレーションやスピナーベイトで攻めた後、ラバージグ、テキサス・リグでフォローするといったパターンで攻める。特に漁礁は、中までハード・ルアーで攻めきることはできないから、ソフト・ルアーでのフォローは重要だ。ここでは、ストレート・ワームやギドバグによるボトムでのシェイキングが有効で、特に漁礁では、ツマヨウジでシンカーを固定させて、障害物をすり抜け易くする工夫が必要だ。
4)冬(12月下旬〜2月)
朝夕はもちろんのこと、日中の気温もあまり上昇しなくなり、いよいよ魚にとっても人間にとっても厳しい季節がやってくる。バスは、少しでも水温の安定したところに集まってくる。また、牛久沼のように低地の湖は、全体的に風を遮るものがないので、風の影響を受けやすく、1日を通して風の影響を受け難いところを探すことが釣果を伸ばすカギになるだろう。
また、気温変化が秋より激しくなくなることから、バスの行動はかなりパターン化されてくる。つまり、水が温まる11時〜13時の約2時間、毎日決まってエサを求めて動き出すようになるのだ。この時期先ず真っ先にチェックすべきポイントは、以下の通り。
・護岸されたところ
・風裏
・水門回り
・ブレイク
・沖の漁礁、杭回り
特に水門回りは、コンクリートでできているため水が温まりやすく、複雑な形が風裏を作るため、バスが越冬する場所としては最適だ。しかし、1年を通して釣り人から攻められ続けるため、プレッシャーの高さは他の場所の比ではない。八間堰は規模が大きいためか、プレッシャーが高いにもかかわらず、この時期安定した釣果が期待できる。ラバージグや4インチ程度のワームのテキサス・リグ、スプリットショット・リグで丹念に時間をかけて攻めていく。
西谷田川や東谷田川のブレイクは、フナなどのベイトフィッシュが越冬する場所と重なるため、バスはかなり大き目のルアーにも反応する。ビッグ・クランクやスピナーベイトのスロー・ローリングで信じられないような大物がヒットしてくるのもこの時期の特徴だ。釣れてきたビッグバスの喉の奥に、25cmクラスのフナやバスの尾ヒレが見えていたなどという例が多いことから、「大きな魚は冬でも大きなエサを食っている」ということが分かる。
しかし、そうはいっても釣れる魚には限度があるから、パドルテール・グラブをトレーラーにしたラバージグやテキサス・リグなどでボトムを丹念に探る必要がある。この時期のパドルテール・グラブは非常に効果的で、ステイを多くとった小刻みなシェイキングで、食い気のないバスを誘うことができる。寒くなってバスの活性が下がると、どうしてもライト・リグに頼り勝ちになる。しかし、この時期最も有効なのはパドルテール・グラブをトレーラーにしたラバージグだ。フワフワと漂わせてバスを寄せるよりは、ズドンとボトムまで落とし込んで、反射的に食わす方法の方が釣果は上がる。この方法は、特に縦のストラクチャーでは抜群の効果を発揮する。
沖の漁礁や杭回りでは、ラバージグが有効だ。注意すべき点は、キッチリ底を取ること、ルアーを動かしすぎないこと、ステイの時間を多く取ることなどだ。バスは、漁礁の中の枝やタイヤとボトムのスキ間にいたり、底に接した障害物にタイトについているからだ。
この時期安定した釣果が期待できるスポットに、100%護岸された八間川とその排水機場がある。護岸された岸は、水を温めるし、風を遮る役目もする。水中には杭、岩、捨てられた自転車、スクーターなど障害物が豊富にある。水深もかなりあり(中には底が見えているところもある)安定しているので、バスの越冬場所としては1級といえるだろう。
ここを攻める場合、ハード・ルアーを使うことはかなり勇気がいる。障害物が多いため、しかも引っかかったら取れないような物ばかりだから、ソフトル・アーを中心にルアー・ローテーションを組む。ゲーリー4インチやエコギア4.5インチ、リングワームなどのテキサス・リグ、スプリットショット・リグが有効だ。
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