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ジャズメンの人種における傾向と対策


ジャズ・ミュージシャンの人種的傾向を見てみると、非常に狭い範囲に固まってくる。

最も多数を占めるのが黒人だ。黒人によって作られてきた音楽であるから、これは当然の結果である。ジャズを代表するミュージシャンのほとんどがこのグループだ。カウント・ベイシー(p)、ルイ・アームストロング(tp)、デューク・エリントン(p)、マイルス、ウェス・モンゴメリー(g)……。

次がユダヤ系の人々だ。芸術的な他の分野でも活躍しているグループだけに、この世界で巾を利かせていても不思議ではない。ランディ(tp) & マイケル(ts)のブレッカー兄弟、マイク(g) & レニ(g)のスターン夫妻、ビル・エヴァンス(p)、ピーター・アースキン(ds)……。

ユダヤ系とほぼ同じ割合を占めるのがプエルトリコ人を中心とするラテン系だ。ジャズは様々な音楽との融合を続けてきた過程で、このグループを取り込んだと思われる。チック・コリア(p)、スティーヴ・ガット(ds)、エディ・ゴメス(b)……。

この3グループがメイジャー勢力である。その他、変り種を見ていこう。

アイルランド系のジョン・スコフィールド(g)、サモア系のエイブ・ラボリエル(b)やヴィニー・カリウタ(ds)、スペイン系のパコ・デ・ルシア(g)やアル・ディメオラ(g)、ヨーロッパ人で東欧系のミロフスラフ・ヴィトウス(b)やジョー・ザビヌル(key)、ゲルマン系のニールス・ペデルセン(b)……。

日系では、古くから活躍している秋吉敏子(p)、タイガー大越(tp)、日本人初のマルス・バンドのメンバーに抜擢されたケイ・赤城(key)などがいる。また、渡辺貞夫(as)も忘れてはならない存在だ。

こういった様々な民族が融合するジャズ。それぞれの持つ「血」が微妙なリズムやニュアンスの違いを生み、面白さを増加させる。これからジャズを聴く際、こういったメンバーの関係を意識して聴いてみるのも面白いかもしれない。


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