Jazzは、BluesにはじまりBluesにおわる
これは、私が勝手に作った標語である。
それだけBluesというのは奥が深い。基本的には、僅か12小節の中に主要なコードは3つか4つ。マイナーかメイジャーかの区別しかない。これだけ単純な構成の中にJazzを特徴付ける要素が、すべて詰まっているのだ。
ほとんどのミュージシャンがライヴで必ずと言って良いほど演奏し、ほとんどのミュージシャンがオリジナルのBluesを作曲している。中でも「バード」ことチャーリー・パーカーは、多くのBluesを作曲し、現在でもスタンダードとして演奏されつづけている。
私のお気に入りは、メイジャーなら「Billy's Bounce(C.パーカー)」、マイナーなら「Mr. PC(J.コルトレーン)」だ。前者はキーはF。私が学生時代に、最初に演奏したBluesでもある。その後100回はセッションなどを含めて演奏しただろう。非常に思い出深い局だ。後者は私のアイドルでもある、ベーシストのポール・チェンバースに捧げられた曲。キーはCm。非常にクールな印象を与える曲なのだが、テンポがメチャクチャ速いため、演奏する方はかなり疲れる。
どんな曲でもそうなのだが、アレンジメントでその印象はかなり違ったものになる。面白い例があるので紹介しよう。
タイトルは「Nothing Personal」。作曲はテナー・サックスのマイケル・ブレッカー。キーはGm。この曲の面白さは「倍テンポ」にある。普通の感覚で数えると24小節になってしまうのである。こういう曲はアレンジが面白い。ドラムスは倍テンポでリズムを刻み、ベースは本来のテンポで弾く。あるいはどちらも倍テンポで演奏して、スピード感タップリでエキサイティングな感じを出したりも出来る。また、倍にしたり元に戻したりして、急加速と急停止を繰り返したり……。
聴いて楽しく、演奏して楽しい。この夏、ブルースばかりのオリジナル・テープを編集してみるのも面白いだろう。
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