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CMとJazz


CMに使われるJazzには、私が見た限りでは特に法則性は見出せない。

サントリーのホワイトは、一時期シリーズ物としてJazzを使っていた。ボブ・ジェームズ(key)、ロン・カーター(b)、ガット・ギャング。これらは、非常に印象的な曲ばかりであったから、国内では結構ヒットしたようだ。特にロン・カーターは、その要望の渋さからかなり人気が出たことを良く覚えている。

ちなみに、このロン・カーター。私の周辺での評判はすこぶる良くない。というのも、その長身でいかにもベーシストらしい身体つきや、物静かな容貌と媒体へ登場するには雰囲気十分なのだが、演奏自体がダメダメなのだ。音程が正確でなく、テクニック的にも大したことは無い。これでよくマイルス(・デイヴィス)が自分のバンドに雇ったものだ……という感じなのだ。

マイルス(tp)といえば。彼も焼酎のCMで一世を風靡した。およそジャズメンらしくないファッションで、赤いメタリックなトランペット片手に「ヴァ〜ン」と不気味な嗄れ声で唸っていたから、記憶にある人もいるかもしれない。気難しそうで、神経質そうで、横柄で……芸術家に相応しい容貌であった。彼は音楽だけでなく、絵描きとしても有形で、私も新宿のジャズ喫茶で彼の原画を鑑賞したことがあるが、彼のファッションそのもののような、サイケで前衛的な印象の秀作であった。

Jazzとは呼べるかどうか分からないが。JTのマルドセブン・メンソールの初代CMは、プリズムが担当した。非常に爽やかな印象の曲で、まさにメンソールのイメージそのものの曲だった。この曲が収録されたアルバムも、密かにヒットしたはずだ。かく言う私も購入したが、現在は所在が不明だ。

ジョージアの缶コーヒーのCMでは、デイヴィッド・サンボーン(as)が活躍した。港や船の上で、名曲「ジョージア・オン・マイ・マインド」をメロウにエモーショナルにブロウしていた。曲が有名だったこともあり、これも結構売れた。彼のアルバムには、日本限定トラックとして、この曲がおさめられていた。

まだまだ、CM登場した曲やミュージシャンはいるのだが、キリがないのでこのへんで……。


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